Thursday, April 20, 2006

sensory room


ここは、幼稚園の教室のひとつ。
センサリールームという、訳すと感覚、知覚を勉強する部屋。
私がイングランドにいた時にお手伝いしていた公立の幼稚園に
去年遊びに行った時に写真を撮らせてもらいました。

いろいろなものを触ったり、香りを感じたり、音を楽しんだり、
目で光を感じたりして子供たちがたくさんのことを吸収できるように
先生たちが作った部屋。
写真ではわかりにくいけれど、壁にはざらざら紙やすり、ふわふわ
コットン、ガシャガシャたまごのパック、ペトペト吸盤のようなもの、
他にもプニプニクシャクシャボコボコツルツル、。。。
いろんな素材が張られていて子供たちはきゃっきゃ言って触ってる。
落ち着いて感じられるように壁は薄い群青色を選んだよう。

私が小さい時に通っていた幼稚園も独自の運営方法をとっていて、
(その時から英国の教育方針を取り入れていたと後で聞いた)
朝、大きなホールみたいな教室に着くと、今日はあなたは何をやりたいの?
と聞かれて、自分でやりたいことを選べる時間のある幼稚園で
それがとっても好きだった記憶があるのだけれど、
この、約一年間お手伝いしていた幼稚園での経験は毎日が本当に
刺激的で、幼稚園生がこんなことやるのぉ?って手伝っている私が
毎日ワクワクするようなところでした。

驚いたのは画用紙の種類の多さ!
画用紙のストック棚は天井から床までの高さで、よくある普通の画用紙から
ざらざらしたもの、色鉛筆24色の中にはないような微妙な色合いのもの、
うすい色が透けるようなもの、伸縮性のあるもの、。。。とにかく芸術科でも
特別な授業でもないのに、この豊富な紙!私はお手伝い初日に感激して、
子供たちが使った後の紙切れをたくさん持ち帰り、日記に貼りました。
何かを作るにしてもこんなにいろんな選択肢があっていいなぁって思いました。

ある授業では英国のファブリックデザインで有名なウィリアム モリスのテキスタイルを
5歳の子供たちに説明して、「さぁ、ウィリアム モリスのような素敵なテキスタイルを
みんなも作ろう!」と山ほどある布端やリボンを使って機織りをしたり、
ある授業ではゴッホのひまわりをについての説明を受けて、自分たちもお花を描いてみたり、
歴史の勉強の時間は、そんなに小さい子供たちにも英国の歴史を図鑑や資料を
使って説明する。3,4歳のクラスでもパンやトフィーを作ったり、。。。
私が毎日子供たちと一緒に勉強させてもらった1年間でした。
公立でここまでやれるのは本当にすごいなって今も振り返って思います。

今日はあのセンサリールームでどんな新しい気持ちが生まれたのかな。
Posted by Picasa

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