父の日です。
私の父は1月の初めから英語を毎日勉強しています。きっかけは随分と大きくなった孫娘(ジュリ)と、簡単な表面上の会話をするだけでなく、いろんな話をしたいと思ったことのようでした。私が子供の頃、海外出張が多かった父はある程度英語を使って仕事をすることはあったようだし、20年近く前、主人が私の婚約者となって彼とのコミュニケーションに英語が必要になってからもいつも一生懸命英語で話をしてくれていて、随分と話せるし、言葉を知っているのだけれど、やっぱり「英語を話せる」にもいろんなレベルがあって、孫娘と話をしたいという目標を掲げて、70歳、ものすごく頑張って勉強をしています。
そんな父を見て、すごいなぁと感心する半面、本来ならば、ジュリが日本語を勉強して祖父母とコミュニケーションをとるということが理想だったのに、やっぱり怠けてしまって。。ジュリも聞くとある程度わかるし、なんとなくは言葉も出るけれど、主人の両親と英語で会話をするようには日本語で話をできないし、厳しくもっとやってくれば良かったと感じます。
そんな2人をつなげようと思って提案したのがじぃじとジュリのブッククラブでした。ブッククラブは同じ本を各自読んで(どの章までとか、本を1冊とかやり方によっていろいろ)、メンバーで集まってその本(章)についてディスカッションをする、というもので、私の周りにもしている人がいっぱいいます。難しい本を選んでしまったので、進みはゆっくりだけれど、毎週時間を決めてオンラインで繋がって、一緒に読んで話をする。私は横でそれをサポートしながら、いい時間だなぁと思って見ています。
母が「本当に英語に夢中になっちゃって、午前中はずっと勉強しているのよ。」と言っています。13年前に主人が日本に6年暮らしたから、6年くらい私が今度はカナダで暮らしてくると言って移住したのに、6年どころかその倍以上も日本を離れ、頻繁には帰れていない娘に文句も言わずにいつも全力でサポートし続けてくれる父、母には感謝しかありません。
ありがとうを込めて、得意になった編み物で何か暖かいものをと思ってお正月からコツコツ編んでいたものを送りました。夏は暑いだろうけれど、涼しくなってきたら、勉強の時に膝にかけられるように父にはブランケット、母には母の日の時に載せた母色のショールを。
父の日前にちょうど着いたようでした。良かった。
コロナ禍の中、毛糸屋さんに行けず、手元にあった糸から編んだものが多いので、母のショールの薄いピンクは私のカーディガンと同じ糸、父のひざ掛けのメインの紺は私のセーターの首回りやジュリの手袋と同じ糸。みんな繋がっています。
ひざ掛け、デザインは大好きなスティーブン・ウエスト氏。Modular Inlay Wrap by Stephen West ふわふわにしたくて、ところどころモヘアを絡めて編んだり、モヘアだけで編んだりしました。
ジュリさんは自分の父親に何か準備しているのでしょうか。。していないだろうなぁ。何か家族で楽しめる日曜日にしたいです。