Monday, August 21, 2023

Quilting summer

 6月にものすごく暑くなって、山火事が近くまで来て、7月はまぁまぁ夏らしくて、あっという間に朝晩は気温が5℃以下にまで下がる8月下旬になってしまいました。

この夏は、私は何も特別なこともせず、旅行もせず、ほぼ毎日変わらず仕事に通って過ごしています。ジュリはカルガリーのナナとパパの家に滞在させてもらって、バドミントンキャンプに通ったり、ライフガードコースを受けたり。主人は町のゴルフ場の会員になって、毎日のようにゴルフを楽しんで、都会にも遊びに行ったり、充電しているようです、ま、それも今週で終わり。先生たちは来週には学校に戻ります。長いと思った夏休みも終わるとジュリは12年生、高校3年生です。

家と図書館の往復の毎日で、この夏は編み物が進みました、と言いたいところだけれど、さすがに8月に入ってペースが落ち、編まない日も随分ありました。その代わり、ネットで偶然見つけた手縫いのキルトの世界に足を踏み入れてしまいました。

キルトは見様見真似でジュリが生まれる前にジュリのことが楽しみで楽しみで、ベビーキルトを3枚縫いました。でも、それ以来、特に日本を離れてから、好きな感じの柄をカナダの生地屋さんで見つけることがあまりなくて、縫い物もジュリが大きくなるとほとんどしなくなっていました。


ネットで見つけて、2か月フリートライができるというのに申し込んだCreativebug というウエブサイト。そこで、Heidi Parkes さんという先生が行っているクラスがとても好きな感じで、夢中になって学びました。完成させたのはストーリーキルト、大きな布に、毎日与えられた題目からイメージするものを刺しゅうしたりアップリケしたりします。スティッチの練習もできて、それが作品につながるから楽しくて、かなり気に入った1枚になりました。嬉しいのはジュリが赤ちゃんの頃に買ったかわいい生地、それらがずっと箱の中に眠っていたのだけれど、それらを引っ張り出して使うことができること。刺しゅう糸も山ほどあります。買い足すものは何もなく、キルトを作ることができました。

もう一つ、彼女がこの8月にやってくれているチャレンジ、「ラブレターキルトアロング」。似たようなアイディアで、毎日そのウェブサイトに行くと、新しい題目と5分から10分くらいのクラスがアップロードされていて、途中手のヨガなども取り込みながら、8月31日には8インチ×6インチのブロックが20枚完成すると言うチャレンジ。

初日は誰か特別な人にラブレターを送ると言う気持ちでキルトを作りはじめよう。と言うことで、誰を頭に描いてこのキルトを作るか、もちろん自分あてでもいいし、過去の自分あてでも、家族でも、ペットでも、友達でも歴史上の人でも憧れの人でもいい。とのこと。私はこのチャレンジがあると知った時からこれはクリスにと決めていました。8月29日で彼女が亡くなって2年経ちます。これからもいつも傍で見ているからと亡くなる直前に言ってくれた彼女に、私からのラブレター、縫い始めました。




毎日出される題目は、簡単に何か思いつくものがあれば、朝から夕方まで考えて、考えて、やっとアイディアが浮かぶものもあります。でも、これに出会えて嬉しい。久しぶりに昔のアルバムを手に取り、日記を読み返し、手紙やカードも読み返し、幸せな回想の時間になっています。一緒にファクトリーで買ったお揃いのカップで紅茶を毎日飲んだ朝。ピアノを弾いて弾いてと言ってくれて間違えながらもピアノを弾いた椅子、そして病気だと知って折った千羽鶴。幸せな思い出がいっぱいで、出来上がるのが楽しみなキルトです。

朝夕涼しくなって、また毛糸に触るようにもなってきました。夏、本当に短いなぁ。

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