「いるよ。」
カーテンを開けるのが今年も楽しみな季節になりました。ようやく朝もマイナスの気温にならないようになると同時に芝やタンポポやクローバーがぐんぐん伸び、新緑が景色に加わりました。
「今年も来るかな。」週末に今年初めての芝刈りをした主人に「裏庭は刈らなくていいよ、来るかもしれないから。とっておいてあげよう。」と伝えて1日。仕事のランチブレイクで家に戻った途端に雨が降ってきて、もう止んだかな?とカーテンをめくって外をのぞいた時、「あっ。」と嬉しい声が出ました。ママ鹿が子鹿のバンビを連れて今年もうちの庭に遊びに来ていました。
今年も生まれて間もない感じ。どうやったら前に歩けるのか、足を頭の上くらいまで上げてぎこちなく体を動かし進みます。きれいな茶色の柔らかそうな毛にたくさんの白い模様。あぁ、どうかこの子も元気に健康に山で大きくなりますようにと、もうそれからは気になって気になって仕方ありません、私、ほんと、おばあちゃんみたい、目を細めて鹿の親子を眺めるのが癒しです。ジュリも「今日も来てるね。」と、なんとなく気にしているようです。
また、随分と間が空いてしまいました。忙しくしています。ジュリの高校卒業が間近で、その直前にセンター試験のような州の試験の後半(前半は1月に)があります。卒業式の様子はかなり日本のと違うようなので、それはまた後日ブログに載せようと思います。
先月は世界中で話題になったオーロラ、日本でも北部で見えたようですが、私たちの町もオーロラに覆われました。今までカナダに越してから特にもう少し北の町にいた時は、薄緑や水色、白のようなオーロラは何度か見てきましたが、今回のはあまりにカラフルで怖くなったほどでした。デッキに立ち、空を眺めると自分の真上からこの町を覆うように360℃一面で光が踊って、自分たちのそそいでくるようにさえ見えました。白や水色はもちろん、赤、紫、ピンク、今まで見たことのない色に感動しました。その夜と次の日は図書館でもどこでも、みんなオーロラの話で盛り上がりました。
編み物も変わらずスティーブン・ウェスト氏のテストニットをしています。ブランケットと2枚のショールを最近は編み終えて、パターンが売り出されています。
Flying Foxtail Blanket by Stephen West |
Rib Vault Shawl by Stephen West |
Quirky Quintet Shawl by Stephen West |
大人を対象に図書館で始めたかぎ針編みクラスも好評で、皆、基礎を得て、ブランケット、ディッシュクロス、手さげ、編みぐるみ、それぞれの作品を楽しそうに編んでいます。質問に答えたり、手伝ったり、毎週の2時間はすぐに終わってしまって、帰り道はいつも、私もかぎ針編みやりたいなー。と思いながら家に着くので、そんなことを重ねているうちに、私もひとつかぎ針編みでひざ掛け完成しました。77枚の花のグラニースクエアを編むのはとっても楽しかったけれど、毛糸の端の始末と四角を繋げるのが大変でした。アクリルの糸で編んだので、ガシガシ洗えるしドライヤーにも入れられるので、外で使うブランケットとして大活躍しそうです。
Orlala Square by P.S.I Crochet |
また、卒業式後に書きます。短い夏がはじまるのでウキウキしています。日中窓を開けられるのが嬉しい、山に戻ってきた鳩の鳴き声を聞くと、新潟の祖父母の家を思い出します。