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Tuesday, June 04, 2024

May June 2024

 「いるよ。」

カーテンを開けるのが今年も楽しみな季節になりました。ようやく朝もマイナスの気温にならないようになると同時に芝やタンポポやクローバーがぐんぐん伸び、新緑が景色に加わりました。

「今年も来るかな。」週末に今年初めての芝刈りをした主人に「裏庭は刈らなくていいよ、来るかもしれないから。とっておいてあげよう。」と伝えて1日。仕事のランチブレイクで家に戻った途端に雨が降ってきて、もう止んだかな?とカーテンをめくって外をのぞいた時、「あっ。」と嬉しい声が出ました。ママ鹿が子鹿のバンビを連れて今年もうちの庭に遊びに来ていました。


今年も生まれて間もない感じ。どうやったら前に歩けるのか、足を頭の上くらいまで上げてぎこちなく体を動かし進みます。きれいな茶色の柔らかそうな毛にたくさんの白い模様。あぁ、どうかこの子も元気に健康に山で大きくなりますようにと、もうそれからは気になって気になって仕方ありません、私、ほんと、おばあちゃんみたい、目を細めて鹿の親子を眺めるのが癒しです。ジュリも「今日も来てるね。」と、なんとなく気にしているようです。



また、随分と間が空いてしまいました。忙しくしています。ジュリの高校卒業が間近で、その直前にセンター試験のような州の試験の後半(前半は1月に)があります。卒業式の様子はかなり日本のと違うようなので、それはまた後日ブログに載せようと思います。



先月は世界中で話題になったオーロラ、日本でも北部で見えたようですが、私たちの町もオーロラに覆われました。今までカナダに越してから特にもう少し北の町にいた時は、薄緑や水色、白のようなオーロラは何度か見てきましたが、今回のはあまりにカラフルで怖くなったほどでした。デッキに立ち、空を眺めると自分の真上からこの町を覆うように360℃一面で光が踊って、自分たちのそそいでくるようにさえ見えました。白や水色はもちろん、赤、紫、ピンク、今まで見たことのない色に感動しました。その夜と次の日は図書館でもどこでも、みんなオーロラの話で盛り上がりました。


編み物も変わらずスティーブン・ウェスト氏のテストニットをしています。ブランケットと2枚のショールを最近は編み終えて、パターンが売り出されています。

Flying Foxtail Blanket by Stephen West

Rib Vault Shawl by Stephen West

Quirky Quintet Shawl by Stephen West

大人を対象に図書館で始めたかぎ針編みクラスも好評で、皆、基礎を得て、ブランケット、ディッシュクロス、手さげ、編みぐるみ、それぞれの作品を楽しそうに編んでいます。質問に答えたり、手伝ったり、毎週の2時間はすぐに終わってしまって、帰り道はいつも、私もかぎ針編みやりたいなー。と思いながら家に着くので、そんなことを重ねているうちに、私もひとつかぎ針編みでひざ掛け完成しました。77枚の花のグラニースクエアを編むのはとっても楽しかったけれど、毛糸の端の始末と四角を繋げるのが大変でした。アクリルの糸で編んだので、ガシガシ洗えるしドライヤーにも入れられるので、外で使うブランケットとして大活躍しそうです。

Orlala Square by P.S.I Crochet

また、卒業式後に書きます。短い夏がはじまるのでウキウキしています。日中窓を開けられるのが嬉しい、山に戻ってきた鳩の鳴き声を聞くと、新潟の祖父母の家を思い出します。

Monday, October 03, 2022

My Fair Isle Knitting Sweater and Fingerless Mitts


去年、オンラインでシェットランドに暮らす編み物デザイナーさんの講習を受けて、フェアアイル編み物にさらに憧れ、なかなかカナダで手に入りにくいJamieson's of Shetland の糸で必要な色がちょうど入荷されているタイミングがあって、思い切ってセーターの分、糸を買いました。それが2月。


嬉しくて、マリーウォレンさんのパターンを初めて購入して、早速取り組んだけれど、なにせ、シェットランドの糸は粗く、ごつごつしていて、ものすごく「毛糸」らしい。針はサイズ2だったかな、細いので、指に結構負担がかかって、張り切ったものの、なかなか進まず、春が近づいて、暖かくなると、他の春らしい糸でさらっと編み物がしたくなって、途中のままバスケットに眠ったままになっていました。


夏の終わりに、この冬も手編みのセーターを着たいから、途中になっているものをしっかりと年内に終わらせる、と目標を立てて、バスケットからセーターを取り出して、編み始めました。下から編んで、いろんな色が入るヨークに近づくと、楽しくなってきたけれど、袖も袖口から編まなくてはならなくて、一つ編んでまたもう一つと言うのが嫌で、2つ一緒に編める方法をYOUTUBEでいろんなニッターさんから学んでから、袖を同時に仕上げ、胴と合わせて自分を励ましながら、ある日は1段だけ、週末はもう少し頑張る、という感じでついにセーターが完成しました。

硬かった糸は、ゆっくりとぬるま湯につけてしっかりと乾かすと柔らかくて暖かくて、色が鮮やかで。本当に頑張った、と、嬉しくて、残りの糸を使って同じデザイナーさんの指なし手袋のパターンを買って、それも編み上げました。これは色を変えて模様が出てくるのが楽しくて、すぐに編めました。

Pattern(sweater) : Bressay by Marie Wallin
Pattern(mitts) : Skerries Mitts by Marie Wallin

週末働いたので、今日が休みで、できたセーターとミトンを眺めていたら、こんなにきれいな自然の色がいっぱいちりばめられた作品を外で写真に撮ったらどんなにきれいに映るだろう。。と、友達に「今から丘に行かない?」と聞いてみると「行く行く、すごくいい天気だから歩きたかったところ!」と、返事をもらって、早速丘まで歩いて写真を撮ってきました。友達が一緒に歩いてくれてほんとラッキー、運動にもなって、おしゃべりもできて、きれいな景色に癒されて、いい写真も撮れました。




10月だと言うのに20度を超えてものすごく美しい午後、セーターの写真を撮る目的で行ったけれど、やっぱり自然の色には勝てない。きらきらきれいな葉に見とれて、友達に言われるまでセーターのことを忘れて、落ち葉の写真ばかり撮っていました。あぁ、きれい。

赤毛のアンが、10月のある世界に生きていて嬉しいーと言うようなこというところが話の中にあるのだけれど、私も10月が好きだから、ほんとそうねー、と、思いながら、きらきら落ち葉のカーペットの上を歩きました。

Monday, August 29, 2022

one year

クリスとお別れしてから1年。

正直に言って、本当に辛かった。けれど、この1年、実際に声を聞いたり会ったりできないけれど、私のすぐそばに彼女は変わらず居て、あの歌うような声と優しいまなざしで見ていてくれる、そういう気持ちで過ごしてきました。

バイオリンも、アルバム作りも止まったままで、進んでいないけれど、またその気分になる時がくると思って、無理やりするのはやめてます。私の心の中にある、たくさんの美しい思い出が色あせてしまうのじゃないか、と、あわてて書き留めようとしたけれど、1年経っても、どれもカラフルで幸せで、楽しくて、しっかり残っているから、きっとゆっくりしても大丈夫。

仕事でとても疲れていて、イライラしたり落ち込んでいた時に、ポンッと画面に入った他の図書館からのリクエスト依頼、見て見ると、クリスがジュリが小さい時にプレゼントしてくれた本だったり、同僚が何気なく選んでかけたCDからクリスのお葬式の時に私の気持ちも一緒にいられるようにと娘さんが選んでくれた坂本龍一さんの曲が流れてきたり。

こじつけ、かもしれないけれど、それでもそんな小さな偶然に心励まされて、「クリス、私、図書館で頑張ってるよ。」と、空を見上げて話しかけて、さ、また頑張ろうと思う。



旅行に行った時に、地元のアーティストたちの作品を売っているギャラリーがあって、そこで見つけた小さな、小さな、粘土の花瓶(7センチ弱)。昨日、山に歩きに行って、帰りに摘んだクローバーの花、飾りました。レースの模様が押してあって、かわいいです。


8月ももう終わりだけれど、歩いた山はまだまだ緑がいっぱいで、少し驚きました。これは、長くて暖かい秋が来る知らせかな?気温はもう長袖を着るほどまで下がってきているけれど、今日も散歩をしに裏の森に出かけたいと思います。


Sunday, June 19, 2022

"Dandelion daycare"


休みだった木曜日、起きてカーテンを開けてふと裏庭を見ると、タンポポの綿毛の中に何かがいる、と気付きました。ものすごく小さな何か。。あれはもしかしたらこの前の子鹿?動く様子もなくて、眼鏡をしていない私は子鹿が死んでしまって庭に残されてしまったんだと思って、大変なことが起きてしまった、と主人を急いで(たたき)起こして一緒に見てもらいました。

あ、目が開いた。

「違う、死んでいない。寝てるだけ。母鹿は子鹿と一緒にいると危険で食べ物を十分に食べられないから、子鹿を安全なところに残して食べ物をとりに行くんだよ。」と主人。

落ち着いて、眼鏡をかけて良く見て見ると、小さな体が呼吸と一緒にかすかに上下しているのが見えて、一安心。タンポポの綿毛と子鹿の白い模様がとてもうまくカモフラージュになっていて、さっと見た感じでは気づかないくらい上手に隠れています。ぐっすりと眠っているようでした。

「私、今日は休みだから、ベッドに座ってママ鹿がしっかり戻って来るまで見届ける。」と、ジュリと主人に言うと、ジュリが「じゃ、今日は、ママはタンポポ託児所って感じかな。」と。

急いでコーヒーを準備して、編み物をしながら子鹿の様子を観察しました。まだまだ小さな子鹿。なんとそれから3時間半も寝続けました。一度起きて、体を起こして向きを変えた以外はぐーっすりと。



お昼も近くなった頃、突然その子鹿が飛び上がるように立ち上がって、ぴょんぴょん跳ねながらフェンスに向って走っていきました。フェンスに沿ってぴょんぴょん走る子鹿。どうしたのかと思ったら、フェンスの向こう側に森から戻ってきて坂を下る母鹿のしっぽが見えました。さすが、お母さんの匂いなのか何なのか、すぐにわかるのねー。


あっという間に母鹿が裏庭に戻ってきて、カメラを向けた時にはすでに子鹿がミルクをごくごく飲んでいました。私はもうなんだかとても感動していました。友達に話すと、長くこの町に暮らしていて鹿をあちこちでたくさん見ていても、生まれてすぐの鹿は見られないものだと言って、貴重な体験だと一緒に喜んでくれました。



ミルクをたっぷり飲んで、また今度はママ鹿と一緒に裏庭でのんびりした後、どこかに移動していきました。主人は「(面倒くさかったからしなかっただけだけれど)やっぱり芝刈りしないでおいて良かったなー。」とにやりとしていました。

無事に大きくなりますように。また遊びに来てくれるのを楽しみにしています。

ちなみに、今年もハミングバードは2種類、喉の辺りがメタリックなピンクのと、頭が赤いのが良く遊びに来ています。デッキの目の前の木にはカラスの巣があって、親カラスがせっせと餌を運び、その度にかわいい雛たちの声が聞こえてきます。

自然がいっぱいの山暮らしです。

Thursday, June 09, 2022

Bambi!


山暮らしの奇跡。

「ミツバチのため」と言っても。。これは生えすぎではないか?

生まれて数日しか経っていないだろう子鹿と母鹿、手入れもしていない、草とタンポポが生えまくったうちの裏庭で休んでいました。周りの皆さんの庭は春が来たと同時にきれいに手入れされて、芝刈りもされて、タンポポも除草して、きれいな緑ですが、うちは「蜂が喜ぶからほおっておこう。」というただ単に面倒くさくて先週末も芝刈りをしなかった荒れ放題の庭です。確かにたくさん蜂は来て、それはいいことなんだけれど。



ふと今日庭を見て見たら、こんな光景を目にすることができました。感動して1時間以上見続けました。ジュリはカメラで連写、ビデオも撮って友達に見せていました。主人は「ほら、芝刈りしなくて良かったでしょ?」と。雑草がいっぱいあって、鹿たちにとってはいい庭なのかも。

背中の白い点々がかわいくて、歩き方がものすごくぎこちなくて、ママは芝を食べるのに忙しく、子鹿はミルクをのんだり、物置きの裏に回ってみたり。


午後に日影ができる家の真下の芝はママ鹿が座った跡が2か所残っていました。多分、去年も来ていた鹿だと思う。子供を産んで見せに来てくれたのね。家族3人で心が温まった午後でした。

日が暮れて森の方へ歩いていきました。車はあまり通らない道路だけれど、まだ上手に歩けないんだし、くれぐれも気をつけてねー、ママは草ばっかりに気をとられていないで子供を見るのよー。と、窓からぼそぼそ言いながら姿が見えなくなるまで見送る私をジュリと主人はニヤニヤ見てました。

Monday, November 08, 2021

fun time

 いつもは大雪に覆われていることが多い11月を、雪なしで迎えられて、みんなが暖かい秋で嬉しいね、ハロウィーンをスノースーツでコスチュームを覆うことなく迎えられて良かったね、と話しています。今朝は少し雪が地面にあったけれど、気温はまだゼロから少しだけ下がっただけなので、本当にありがたいです。



土曜日、主人が「川でホットドッグを食べるぞ。」といきなり張り切って、仕事から帰ったジュリを乗せて川へ行きました。提案者の主人がささっと、火をおこしてくれて、枝を削ってものが刺せるようにしてくれて、日が沈んだ途端に寒さがしみてきたけれど、火の周りに座りながら、ホットドッグやマシュマロを火であぶって食べました。

静かだね、暖かいね、なんか、いいね。ジュリは仕事でへとへとだったけれど、こういうのが大好きだから、嬉しそうでした。いい具合にマシュマロが焼けると自慢げに食べていました。

だんだん暗さが深くなってくると、星がぽつぽつ見え始めて、帰るころには満天の星空でした。帰りたくないくらいきれいでした。今度は暖かいジャケットなどをしっかりと持って、星の観察に来ようと話しました。とってもいい提案で、ダディ大成功でした。

去年に続いて今年も参加したスティーブン・ウェスト氏のミステリーニットアロング。無事に編み終わり、今回は9月にオーダーしておいたのでオンタイムで届いた特別なタグも縫い付けて、ジャーナルも書き終えて、達成感でいっぱいです。

前回よりもインスタグラムで世界中の参加者たちの作品を見てコミュニケーションをとれたし、何より、町の編み物友達も初参加、一緒にZoomで繋がりながら編んだのが特別に楽しかったです。編んだことのないテクニークがいくつかあって、週ごとに送られてくるパターンを見ては、やっぱりこの人は天才だなと何度つぶやいたか。。。今年のテーマはタイトルからもわかるように、動きを大事にした、毛糸と毛糸がまるで踊って表現をしているようなイメージで、いろんなテクスチャーがまざって、本当に楽しいの一言でした。世界中のいろんなニッターさんたちの作品を見るのも、選んだ色によって印象が随分と変わるので面白いです。色を上手に選べるようになりたい、まだまだこれが課題です。

彼の作品を編むと、すぐにどんどん次を編みたくなる。魔法みたいです。

図書館内は未だに大人だけのプログラムは禁止されていて(コロナの制限で)、広くて大きな部屋がいくつもある町のツーリストセンターが、一緒にコラボしてクラフトの時間を作ろうと言ってくれて、約2年ぶりに大人のクラフトの時間が始まりました。11月担当は木のクラフトが得意な同僚、彼女がやるクラフトはどれもすごく人気でいいなぁと思っていたら、1つ空きがある、しかもコロナ中一度も散歩したりお茶したりできていなかった友達が参加すると知って、私も!とその最後の一席を申し込みました。


朝、友達と待ち合わせして、ツーリストセンターまで歩いて、大きな部屋でクラフト。昔は当たり前だったこういうこと、この2年近くずっとしてこなかったけれど、しっかりとルールに沿ってやることで安全で安心して楽しく時間が過ごせるんだなと実感し、感染者数がおさまってきたこれから少しずつこうやってまたいろいろ参加していこうと思いました。図書館はいろんな人が使うから、そういう面では人には毎日のように会っているけれど、友達と何かを一緒に作る、一緒に時間を過ごす、それは全然違って、帰り道は幸せ感と満足感でいっぱいでした。

私は木のクラフトは、本当に図書館でしかしたことがないから、いつもすごく考えちゃうし、思った通りにいかない。町には木のクラフトが好きな人がいっぱいいて、周りの参加者たちも始まった途端、もうどういう風に作りたいかイメージが湧いていて、やすりを使ってラスティックに仕上げたり、色を混ぜて部屋に合うものを作ったり、すごいなぁと毎回思います。私はいろいろ足したくなっちゃうけれど、シンプルにしようと決めて、家に帰ってきてジュリに昔編んだ帽子をのせて完成。同じ材料を渡されて、スノーとスノーマンと言うサンプルを見せてもらっても、二時間後にはみんなそれぞれ全然違う作品を完成させて家に帰る。あぁ、ものすごくいい時間でした。

最後は休日の今日焼いたおやつ。ポンデケージョ、もちもちでおいしくて一瞬でなくなります。

Monday, November 01, 2021

October

 



11月になりました。昨日はハロウィーンだったけれど、日曜日、しかもジュリはコロナの状況もあるし、もう近所を歩いてキャンディーをもらわなくてもいいと言うことで、家で映画を観ていました。私は図書館で仕事だったので、以前に着た、パディントンのコスチュームに加えてマスクをフェルトで作って、ダブルマスクで仕事しました。祖父のスーツケースを前回は使ったのだけれど、大事なのなので、簡単に持ち運びできるように家にあった子供用のスーツケースに色を付けて、それを使いました。

グリズリーベアの足跡です。



笑っている石。

誰かが作ったもの。

ジュリがバイトを始めて、土曜日に働くことが多くて、2週連続で、主人と私は近くの川に行ったり、湖に行ったりして、ただのんびりと読書したり、日光浴したり、石を見ながら歩いたり、そんな週末を過ごしていました。朝は霜が張って、雪の降る日もあるけれど、11月にしては比較的暖かい日が続いています。

10月はインクトーバーと、編み物デザイナー、スティーブン・ウェスト氏のミステリーニットアロングがあるので、家にいる自分の時間はその2つを進めていました。また写真、完成したら載せます。

Monday, October 11, 2021

Thanksgiving weekend

Thanksgiving Day(感謝祭)が月曜日なので3連休の週末でした。もともと夏から立てていた予定は、カルガリーで行われる主人のいとこの結婚パーティーに家族で参加すると言うことだったけれど、ここのところ私たちの暮らす町でコロナの感染者数が過去最高になって、ジュリの学校でも私の近くでもあちこちで聞かれるようになって、うちは皆ワクチンを打っているけれど、町の接種率はようやく半分に達したくらいで低く、公共の場でたくさんの人と接しながら働いていることなどを考えて、欠席させてもらうことにしました。

9月から学校が始まって、主人はそれと並行して町のスイミングクラブのヘッドコーチになり、仕事とボランティアで毎日働き通し、ジュリは放課後は学校の宿題、そして2週間前から週に2回2時間ずつのバイトを始めたので、それも加わり、友達とのオンラインの時間もとりたいしと忙しそう。私も同僚の時間をこの1か月はカバーしていたりしたので、いつもよりも多く働いていて、3人とも連休初日はただ、それぞれの時間をそれぞれに楽しむ、個々のバッテリーをチャージする、そんな感じでした。


2日目に天気もいいし、去年遊びに行った川を見に行こうと言うことになり、誰もいない川でのんびり、主人は座ってただ自然の中にいるのを感じ、ジュリと私はおもしろい石を探したりしていました。変わり気のないカナダのロッキー山脈の景色のようだけれど、やっぱり毎回いろんな発見があって、飽きないものです。きれいな化石も見つけました。黒い化石はよく見かけるけれど、こういうのは初めてで興奮しました。

出来立てのセーターを着て、秋の山を歩くのが嬉しかったです。

感謝祭は七面鳥やハム、ローストした野菜に、デザートはパンプキンパイを食べるのが恒例だけれど、主人は連休初日に町のチャイニーズレストランから出前を取ってくれて、みんな疲れているからこの週末は特に大きな料理はしないようにしよう、と言ってくれました。

でも、連休最終日、今日のお昼過ぎに「明日からの仕事の準備などをしなくてはいけない、帰りは何時になるかわからないから。」と言って、主人は学校に仕事をしに行ってしまいました。大変だなぁ。。何をしておいたら喜ぶかなぁ。。と考えた時に、いいことを思いついて、ジュリに相談。ジュリも大賛成で、早速大きな買い物袋を持って、スーパーに行き、もう時間が間に合わないからお店でローストしたチキン、主人の大好きなパンプキンパイを購入。それと一緒に今からでも間に合う野菜のローストは自分たちで作ろうと、パースニップ、にんじん、ベイビーポテト、などなど、買ってきました。

ジュリは高校の選択授業で「料理」をとっていて、それまでに家で少し料理をしていて良かったなと思ったそうです。興味があるようで、野菜をローストしてくれる?と聞いたら、いいよ、とすぐに返事がきたので驚きました。プランは夜7時頃には帰ってくる主人にサプライズで日ごろの感謝の気持ちを込めてサンクスギビングのお料理を準備するということ。「これって、ねずみと靴屋さんの話みたいだね。」とジュリと話しながら、ワクワク準備しました。



疲れて帰ってきた主人に、「ハッピーサンクスギビングデー!」と言ってダイニングテーブルに連れて行くと、とても驚いて、おいしい、おいしいと言いながら食べてくれました。ジュリと私は良かったねー!と顔を見合わせながらにっこり。かぼちゃが売っていたので、かぼちゃのスープを作ったらこれが大好評、ジュリがローストしてくれた野菜はほかほかでとてもおいしかったです。主人が「こうやって暖かい食べ物をお腹がいっぱいに食べられることに心から感謝する」と言って、家族でそれぞれ感謝していることを話しました。

いい週末になったと思います。

参加する予定だったパーティーのドレスは新調しなかったけれど、秋に着るのが楽しみだったからし色にくすんだ水色の模様のついたドレスを選んでいて、それに合うように、夏にカルガリーで毛糸を買って、レースのショールを編んでいました。今回は出席できずに残念、次の機会に。

10月はこれで3年目、インクトーバーに参加しています。毎日、与えられたテーマで思いつくものを描く。10日分の絵です。あまり時間をかけすぎない、と決めているけれど、日によっては難しいテーマがあって、かなり悩んだ日もありました。今日は「酸っぱい」を描いたので、あと20日、続けて頑張ります。