Monday, May 11, 2020

My friend John

イギリスの私の大切な人が亡くなりました。
ジョン。先月80歳のお誕生日を病院で迎えて、それから10日間、コロナにかかっていなくても誰も面会に行けない、そんな中、病院で亡くなったと連絡が来ました。

優しくて、面白くて、地域のために一生懸命貢献し、街のみんなに愛されたジョンが遠くの病院で一人で亡くなったと聞いて、悔しくて悲しくて、ジョンと一緒に写った写真をアルバムから全部出してきて眺めながら、主人とジュリにジョンとの楽しい思い出をいっぱい話して聞いてもらいました。

英語もあまり話せない23歳の私に「エリコに英国の伝統料理を食べさせてあげたいと思ってね。」と家に招待してくれた友達、ジョンは彼女の旦那さん。その夜は真夜中まで身振り手振り、折り紙をしたり、ピアノを弾いたり、絵を描いて説明をしたりしながら、日本の生活や文化について3人で話しました。あれから20年。

甘いものは苦手だけれど、「これをエリコが作ったのか、それなら少しいただくか。どれどれ?うまくできたなぁ!」と、必ず毎回遊びに行ってデザートを作らせてもらう時に食べてくれた笑顔、「また会おう」と大きな手を振って家の外まで必ず送りに来てくれた姿、ジョークを言ってウィンクをするいたずら好きの顔、2014年に会ったきり、英国に行けませんでしたが、まるでここにジョンがいるようにはっきりと思い出します。

結婚した時には主人のことも会ってすぐに気に入って一緒にパブに行ったり、ジュリも連れて行った時には病み上がりだったのに、ジュリと主人に英国の美しいところを見せてあげたいと国立公園まで一緒に行ってくれたり、本当に誰でも大きな心で受け入れて、すぐに友達になる優しい人でした。

今日行われたお葬式はこのコロナのために小さな家族葬でしかできないけれど、それでもジョンが亡くなったことを知った街の人々が声を掛け合って、ジョンに敬意と感謝をと、ソーシャルディスタンスのルールを守りながら、彼を乗せた車の通る道に立ち、お見送りをすると書いてありました。街の人々がそうしたいと思わせる本当にみんなに温かくて素晴らしい人でした。

ジョン、どうもありがとう。


ブログに書こうかどうしようか考えたけれど、ジョンのことは千羽鶴を折った時にも、イギリスに行った時にも書いていたので、書こうと思いました。


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