「エリコ、エリコ、トーキョーオリンピックス見てる?カナダの水泳がすごいんだよ。」と、図書館で私を探してわざわざ話しかけてくれる子供たちがいます。「トーキョー、いつか行ってみたいなぁ」と言う子供たちもいます。こういうコロナの状況でなかったら、図書館で日本や東京についての大きなディスプレイをしてイベントをしたかったと悔しいけれど、毎日、日本で買ったオリンピックのバッジをつけて仕事しています。
時差があるので、日本でオリンピック競技が行われている時、ここは夜なので、朝起きると結果を知る、という感じです。
開会式だけはどうしてもライブで見たくて、ジュリを朝5時に起こして一緒に眠い目をこすりながら見ました。アルファベットに慣れた生活をしているので、あいうえお順に登場する各国の選手たち、アイスランドのIの少し後にはAで始まる国、イギリスはどうするんだろう、ユナイテッドキングダムでくるかと思ったら漢字の「英国」のえ、それならアメリカは米国かと思ったら7年先の開催国だからフランスの前、もう私たちには予想もできない順番で、それが逆に面白くて、ジュリと画面に表示される国旗を見て次の国を予想して楽しみました。毎回開会式は各国の制服が楽しみで、でもやっぱりマスクがこの東京2020を象徴しているなと感じました。入場曲、良かったと思います。
同時に東京の感染者数の数が上がっていることもニュースで取り上げられています。本当にこの状況の中、海外からの選手関係者を受け入れてオリンピックを行っているというのは大変なことだと思う。カナダみたいにワクチン接種のスタートがあと数か月早かったら。。。と思うけれど、あとからは皆何でも言えるわけで。
昨日アルバータ州は、今日から濃厚接触者の隔離は義務でなくなって、推奨にかわる、さらに、8月16日からは感染者本人の隔離も義務でなくなり(強く推奨され)、医療機関と高齢者施設以外ではマスク着用義務はなくなる、と発表しました。本当に意味がよくわからないのだけれど、感染しても症状が軽かったら普通に人に会ったり、仕事したりしてもいいと言いたいのだろうか。。。逆にそうする人、いるだろうか。
確かに、ワクチン接種は2回打って完了した人が対象者(12歳以上)の64パーセントを超え、1回接種完了は75パーセントを超えています。でも、7月1日にルールをとってオープンしてからまた感染者数が日に日に増えていっている状況の中、感染者自身も隔離しないでいいと、どうしてあんな発表をしたんだろうと、皆首をかしげています。ワクチン年齢対象外の子供たちもいっぱいいるし、受けられない人たちだっているだろうし。ワクチンをしたからってかからないわけではないし。ただ単に数年先の選挙のため、経済を盛り上げてコロナはもうなくなった、としたいのかなと。でも、そんなことをしたら、病院がまた大変になってしまう。アルバータ政府は医療関係者への負担とか、そういうことを考えていないのだろうか。。。普段政治とかの話に発言などしない私ですら、おかしすぎるんじゃないか、と感じます。
図書館にはもう誰もマスクをしてこないけれど、私や同僚はマスクをして対応しています。ワクチンを接種完了してマスクをすることで自信を持って接せられている気がいます。子供たちと実際に折り紙をしたり、クラフト、本読み、イベント、いろいろとても楽しくできています。時にはコンピューターで困った利用者の手伝いを間近でしなくちゃならない時も、自分にマスクしてるしワクチン打ったから、と言い聞かせています。それ以上にもう自分にはできることはない、と。
子供たちとはハリーポッターの読書イベントでは呪文とワンドの振り方を教える役をしたり、アイスクリームデーにはアイスクリームの形のけん玉のようなおもちゃを子供たちと作ったり、毎週行っているサマーリーディングプログラムでは折り紙やクラフトをしたり、オンラインでのプログラムも楽しかったし、参加してサポートしてくれた皆に感謝しているけれど、やっぱりこうやって実際に子供たちと一緒に作業できると喜んで生き生きと仕事をしている自分を感じます。
コロナがおさまって、9月からもうオンラインに戻ることなく、いろんなプログラムができることを願いながら、プランを立てています。そんな毎日です。