この夏、主人とジュリはカルガリーの義両親やエドモントンの義弟夫婦の家に遊びに行ったりしていたけれど、私は山で仕事したり、休日は友達と会ったり、そういう感じでそのまま学校がまた始まる予定だったのだけれど。。
ある日、一人でぼーっと座っていた時にいきなり、「もう十分だ。コロナ感染対策はこの2年半十分して山に籠った。もういい。十分だ。海、海が見たい。ずっと、ずーっと、海が見たかった。」と、心の奥の言葉が声に出た。
次の日には仕事に1週間の休暇を申し込み、カルガリーにいるジュリにもバイトを休むように連絡して、エドモントンにいる主人には海に行くことを決めたから滞在場所を手配するよう頼んで、本当に突然だけれど、海での夏休みを強行実行することができました。
行先は、友達が夏になるたびに訪れていたと、素敵な話を何度も聞いてきた場所、ブリティッシュコロンビア州のサンシャインコーストと言う、バンクーバーからフェリーに乗って行く場所。
とにかく、ビーチに座って、海の空気を吸いたい、波の音を聞いて編み物したり、シーグラスも拾えるかな。ジュリと主人は海で泳ぐだろうな。と、目的もなくただビーチでその時間を楽しみたいと思って、特別何をするとプランを立てず向かいました。
朝6時に家を出て、1000キロ南下。夜7時すぎ(時差が1時間あるので、14時間)に主人がとってくれた北バンクーバーのホテルに到着。ジュリはテスラを数えたり、みんなで車のナンバーや看板のゲームをしたり、大笑いの道中でした。ロッキー山脈から乾燥地、そしてまた緑が増えて、木の種類が変わって。。。大都会へ。景色は飽きることなく、久しぶりに味わったウキウキ感でした。
翌日はフェリーに乗って向こう岸へ。嬉しくて、周りの子供たちと一緒になって海を見続けました。
ギブソンズに到着。海を思い切り満喫した4泊5日の写真を乗せます。音楽のフェスティバルがやっていたり、思いがけずコンブチャ(紅茶キノコの方)とジンジャービアのワークショップにも参加できたり、アップルサイダーを飲んだり、素敵な古本屋を見つけたり、クラフトマーケットにもいくつか行けたり、本当にこれ以上望むものはない、最高の時間でした。毎日、朝、午後、と、いろんなビーチに行ってそれぞれ、読書したり編み物したり、泳いだり、シーグラスを探したり、楽しみました。
海があるけれど、お花もいっぱい、緑もいっぱい。なんてカラフルなところなんだと思いました。マーケットなどではたくさんの人がいたし、フェリーも帰りは混みすぎて予定していたのに乗れないくらいだったけれど、ビーチがあちこちにあって、どこも混んでいなくて、本当にのんびり過ごせました。バンクーバーに戻る日も、ぎりぎりまでビーチで遊んだほど、とても楽しかった。
バンクーバーは主人が行きたかったスパイス屋さんと、グランビルアイランドでは、染め物をしたいのでその道具をささっと購入して、あと日本食材屋さんで新学期のお弁当用にふりかけなど買いこんで、ウィスラーのホテルに向かいました。
ウィスラーからうちまで950キロ。行きと同様、ぐんぐん進みました。海が見えなくなって、乾燥地に変わって。。
4時間前は海だったのに、全く違う景色に驚きます。カナダって、本当に広い。
そして、火も沈むころ、見慣れた感じの景色が。ジャスパーまで戻ってきました。
家に着いたのは真夜中。空を見上げたら数えきれないほどの星でした。休暇が終わってしまったのは寂しいけれど、本当に最高に楽しかった。カナダに暮らして14年。カナダで過ごした夏の中では1番に楽しかった時間でした。
突然思いついた海を見に行く旅。それを叶えてくれた主人に感謝。主人も私も大学卒業後にバックパッカーみたいな旅をして、手探りで進んでその日のその出来事を行き当たりばったりで楽しむ感じの旅が好きだから、今回3人でそういう経験ができて本当に良かった。また頑張って働いてお金をためて次の冒険ができるように、また山生活頑張ろうと思いました。
そして、サンシャインコースト、本当に良かった。また、必ず遊びに行きます。
最後は、カラフルな休暇のカラフルな買い物。まさか、高校の時、大好きだった雑誌OLIVEから写真を切り抜いてはいつか欲しいと思っていたモロッコのバブーシュに会えるとは。
今回暑い日、リネン&コットンで編んだ服が大活躍だったので、また同じのを編もうと思ってリネンの糸を買いました。写真に載っていないけれど、素敵なリングもマーケットで購入。
地元の図書館のブックセールで、クリスが好きだった英国シェフのバイオグラフィー購入。素敵な古本屋さんでは、ジュリはシェークスピアの原本を、私は1904年版の切手アルバム(切手はなし)を。あと、去年Zoomでクラスをとったシルビア・オルセンさんのカナダ横断編み物の歴史の話の本が本屋さんで売っていたのでそれも購入。
ジュリはこの夏、家ではゲームばっかりしていて、読書をしているところを見たことがなかったけれど、旅でいい本に出合って、没頭して読んでいました。ビーチでも車でもホテルでも。