図書館で初めてスペリングビーが行われました。
ファミリーリテラシーデーに合わせて、今回は家族でチームとして参加、スペラーは家族の中から一人出て、言葉を聞いてから1分間の家族でディスカッションの時間をもらえます。初めてということで、シート3枚分の言葉のリスト(過去のナショナルスペリングビーのウィ二ングワーズを含めた242語)が配布され、そのなかから問題が出るということで、それをレジスターして受け取って、昨日までジュリと練習してきました。
リストの言葉は難しく、カナダに暮らして10年の私も見たことも読み方も意味も発音もわからないようなものが半分くらい(Sacrilegious, Connoisseur, Pseudonym, などなど)で、あとはフランス語源のものとか、YOUTUBEで発音を探してジュリと放課後や夕食の後に練習してきました。シートを見ながら主人までも「英語もなかなか難しいなぁ、Lが二つだったりひとつだったり、sionだったりtionだったり。」と。
小さな町の小さなスペリングビーだけれどしっかりナショナルと同じようなルールでやろうと、「必ず単語、スペリング、単語の順で言う、それが出来なければ失格」「一度口から出てしまったら間違ったと気づいても言わなければいけない、あ、間違えたと言いなおしは失格」などなどの正式なルールので3人のジャッジと発音をしてくれる人、このイベントを運営する図書館のスタッフ2人が見守る中、スタートしました。私も図書館で働くけれど、ジュリが出るから今回このイベントには全くかかわらないようにしてもらって、フェアに気持ちよく参加できるようにしてくれました。
昨日、初めの簡単な言葉のラウンドは子供たちがスペリングしていったけれど、後半45分は、お母さんやお父さんが家族の代表としてスペリングしていく中、ジュリは「一人でできるから。」と言って、順番が来るたびに一人で前に行って、「正解。」と言われて帰ってくる、それを繰り返し、ピリピリの緊張感の中、10ラウンド、もう残っているのがもうひと家族とジュリだけになり、緊張感でもうジュリも深呼吸を何度もしながら、変な顔をして顔をリラックスさせながら冷静にスペリングしていきました。12回目で相手が間違えてしまって、次にジュリがそれを間違えずに言えて、さらにもう一つ言葉を正解出来たら優勝という時に、主人も私も別に勝ってほしくて挑戦させたわけではないけれど、ジュリがこのチャンスを手に入れられるか、緊張の中、見守りました。
その言葉は、Unnecessary 別に難しい言葉じゃないのだけれど、スペルアウトする時に、あれ?何が2個ずつだったっけ?と私でも考える言葉。タイピングすれば間違えていたら赤線が出て直してくれるからちゃんと綴れなくても普通に暮らせます。初めてジュリと練習した時にジュリは c を2つにしてしまい、それじゃぁ間違えだと次に練習した時にはよくわからなくなって s を減らしてしまい、こんがらがって何度も何度も練習した言葉でした。なので、ジュリの番が来た時ジュリは自信いっぱいに審査の前に立って、答え、次の言葉も正解、みんなに拍手をもらいながら優勝しました。
「優勝するなんて信じられないな、でも、何度も練習した presumptuous と consciousness が出た時は、よし、できると思った。」とジュリ。両方とも最初の方の練習では間違えてしまっていて、赤線を何度も引いた言葉でした。
私は、ここ数週間、仕事から帰って、ご飯を食べながら、リビングで過ごしながら一緒に練習できた時間がすごくいい時間だったから、参加して良かったと思いました。疲れて帰ってくる夜は、それぞれアイパッドをしたり、テレビを見たり、そういう風にスクリーンを使った時間として過ごしがちで、あっと言う間に寝る時間になってしまって、なんとなく何もしなかったような罪悪感と空っぽの気持ちを残すけれど、スクリーンから離れて、リストと色鉛筆を持って会話をしながら単語の練習をしたのは楽しい家族の時間でした。
主人はジュリが最初から最後まで私たちに頼らずにすべて自分で前に出て自分で考えてやったということにとても誇りを感じたようでした。ああいう緊張感はジュリを強くするからいい経験だったと。
「よし、お祝いだ。何が食べたい?何でも作るよ?」と聞くと、「餃子!」とジュリ。
昨日の夜は餃子をいっぱい作って食べました。具に缶詰のタケノコを刻んで入れたらいい歯ごたえでおいしかった。優勝して食べる餃子は特別においしかったようです。
夜に家族で、カナダのナショナルスペリングビーの映像を少し見ました。いやぁ。。本場は半端ない。すごいものだなぁ。。。と3人でぽかんと口を開けながら見ました。
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