休みだった木曜日、起きてカーテンを開けてふと裏庭を見ると、タンポポの綿毛の中に何かがいる、と気付きました。ものすごく小さな何か。。あれはもしかしたらこの前の子鹿?動く様子もなくて、眼鏡をしていない私は子鹿が死んでしまって庭に残されてしまったんだと思って、大変なことが起きてしまった、と主人を急いで(たたき)起こして一緒に見てもらいました。
あ、目が開いた。 |
「違う、死んでいない。寝てるだけ。母鹿は子鹿と一緒にいると危険で食べ物を十分に食べられないから、子鹿を安全なところに残して食べ物をとりに行くんだよ。」と主人。
落ち着いて、眼鏡をかけて良く見て見ると、小さな体が呼吸と一緒にかすかに上下しているのが見えて、一安心。タンポポの綿毛と子鹿の白い模様がとてもうまくカモフラージュになっていて、さっと見た感じでは気づかないくらい上手に隠れています。ぐっすりと眠っているようでした。
「私、今日は休みだから、ベッドに座ってママ鹿がしっかり戻って来るまで見届ける。」と、ジュリと主人に言うと、ジュリが「じゃ、今日は、ママはタンポポ託児所って感じかな。」と。
急いでコーヒーを準備して、編み物をしながら子鹿の様子を観察しました。まだまだ小さな子鹿。なんとそれから3時間半も寝続けました。一度起きて、体を起こして向きを変えた以外はぐーっすりと。
お昼も近くなった頃、突然その子鹿が飛び上がるように立ち上がって、ぴょんぴょん跳ねながらフェンスに向って走っていきました。フェンスに沿ってぴょんぴょん走る子鹿。どうしたのかと思ったら、フェンスの向こう側に森から戻ってきて坂を下る母鹿のしっぽが見えました。さすが、お母さんの匂いなのか何なのか、すぐにわかるのねー。
あっという間に母鹿が裏庭に戻ってきて、カメラを向けた時にはすでに子鹿がミルクをごくごく飲んでいました。私はもうなんだかとても感動していました。友達に話すと、長くこの町に暮らしていて鹿をあちこちでたくさん見ていても、生まれてすぐの鹿は見られないものだと言って、貴重な体験だと一緒に喜んでくれました。
ミルクをたっぷり飲んで、また今度はママ鹿と一緒に裏庭でのんびりした後、どこかに移動していきました。主人は「(面倒くさかったからしなかっただけだけれど)やっぱり芝刈りしないでおいて良かったなー。」とにやりとしていました。
無事に大きくなりますように。また遊びに来てくれるのを楽しみにしています。
ちなみに、今年もハミングバードは2種類、喉の辺りがメタリックなピンクのと、頭が赤いのが良く遊びに来ています。デッキの目の前の木にはカラスの巣があって、親カラスがせっせと餌を運び、その度にかわいい雛たちの声が聞こえてきます。
自然がいっぱいの山暮らしです。