Boniettaは大好きなイングランドで出会ったあるうさぎの名前。 もともとは旅先や大好きなフリーマーケットやガレージセールで見つけたお気に入りのもの、趣味のクラフトについて書くブログとしてはじめましたが、2006年11月に娘が生まれ、2008年に主人の出身国であるカナダに移住。 現在は好きなものや趣味のことに加え、カナダでの子育てや生活文化などについて書いています。
Saturday, October 28, 2006
wonderful gift from an old lady
クロススティッチを始めて9年になるけど、実はほとんど自分で
刺繍糸を買ったことがない。
初めてクロススティッチの作品をイングランドの友達の家で見て、
やってみたい!と思ったのが9年前の今頃の季節で、その頃は
簡単に出来る小さなキットを専門店(イングランドにはクロススティッチの
専門店がたくさんある。生地も糸もキットもデザインも大量に売っていて
何時間いても飽きないくらい!)で買って作っていたから、キットに刺繍糸も
針もすべて入っていて糸だけを買うってことはしてなかった。
だんだん大きいデザインに興味を持ち始めて、図書館でクロススティッチの
図案本を探してみたら、これまた本場、大量にあって感激!それからは
図書館に色鉛筆セットと方眼用紙を持って行き、図案写しに明け暮れた。
そんなことをやっているのに気づいたホストマザーがある日、
「いいところに連れてってあげる」と車で彼女の知り合いの人の家に私を
連れてってくれた。
ドアを開けるとリビングルームの奥のアームチェアにおばあさんが座っていて、
「よく来たね。お茶を出してあげたいけど、私は足が不自由だから自分で
好きなように飲んでね。」と言って彼女の椅子の横のテーブルからたくさんの
マガジンを取り出して「これはあなたに。」と差し出してくれた。
部屋の中や廊下には、クロススティッチの作品がいっぱい飾られてて、
ソファーには編んたモチーフをつなげて作ったかわいらしいブランケットが
かかっていて・・・手作りいっぱいの暖かい家だった。
彼女が準備しててくれたのは16冊ものクロススティッチの雑誌。
「私はもうあまりクロススティッチはやらないから。」と言って私に譲ってくれた。
私たちと話してる間も、彼女は濃い赤とベージュのモチーフを編んでて、それが
とってもとってもかわいかったのをよく覚えてる。
数日後、ホストマザーが大きな紙袋を私にくれた。
中には数え切れないほどの使いかけの刺繍糸。
「あのおばあさんがあなたにクロススティッチを楽しんで欲しいって。」
嬉しくて感謝の気持ちでいっぱいだった。
それからずっと彼女のくれた刺繍糸を使い続けてるけど、何年たってもたくさんのまま。
特に茶系とグリーン系の糸が多かったから、おばあさんは風景や草木を刺繍するのが
好きだったのかもなぁ・・・とか考えながら使ったりする。
昨日、糸を1色1色袋に入れて、ちゃんと管理しようと思い立って整理し始めたけど、
量が多くて1日じゃ終わらなかった。
数えてみたら・・・・252色!
自分で買ったのはほんの10色くらいなので、こんなにたくさんの糸をおばあさんが
私にくれたんだ~と作業しながら改めてありがたく思った。
糸をくれたことだけじゃなくて、糸があることでいままでずっと趣味として
楽しませてもらってることにも感謝。
おばあさんの大切な糸。
これからも感謝しながらクロススティッチをしようと思った。
そしてその楽しさを私も周りに伝えられたらいいな。と思う。
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