Boniettaは大好きなイングランドで出会ったあるうさぎの名前。 もともとは旅先や大好きなフリーマーケットやガレージセールで見つけたお気に入りのもの、趣味のクラフトについて書くブログとしてはじめましたが、2006年11月に娘が生まれ、2008年に主人の出身国であるカナダに移住。 現在は好きなものや趣味のことに加え、カナダでの子育てや生活文化などについて書いています。
Tuesday, June 28, 2016
ガールガイドと私。
「一緒にリーダーをしてみないか。」と誘われたのは去年の今頃。
誘ってくれた人はリーダーシップがあって、そこにいるだけでみんなを笑顔にするような、まるで歌を歌いながら話をするような、でもしっかりと芯を持っている、人をひきつける魅力でいっぱいの女性でした。会うたびにあんな人みたいになれたら。。。と思うような女性。
そんな人から誘ってもらって恐縮。ガールガイド(日本はガールスカウト)のリーダー。。。信頼して誘ってもらったことは嬉しかったけれど、そんな大役できるだろうか。
相手は4年生から6年生、今までボランティアをしてきた幼稚園生から3年生までの小さな子供たちと違ってやっぱりいろんな意味で大きな成長をする時期の女の子たちにしっかりと対応できるだろうか。国のボランティアグループということでルールも責任も重大、しっかりとできるだろうか。。。。不安で、すごく考えました。
でも、あれから1年。
胸を張って、「私はガールガイドのガイダーです。」と言える。
先日、はじめの数か月のことを誘ってくれた彼女と一緒に思い出して涙が出そうになりました。あっと言う間にも感じるけれど、振り返れば本当に長い1年でした。メンバーの女の子たちはもちろん、私たちリーダーたちもこの1年ですごく成長したと感じます。今までいろんなボランティアをしてきたけれど、ガールガイドに費やした時間はそれらとは比べものにならないほど多く、生活の一部として優先順位を高くして心を込めてやってきました。
今までにやったことがないことも、リーダーなんだから逃げてはいられない、ガイドのためにと自分を奮い立だして挑戦した1年でした。生活をするうえで英語には不自由のない毎日だけれど、何かしっかりとした場で依頼をしたり、保護者やグループの前でしっかりと説明をする時の英語はやっぱりまだ慣れていなくて、私はいまだに主人に「その言い方は直接過ぎる」とか「こういう表現をした方がいい」と直されます。だから、地域の機関に何か交渉に行く時や、誰かどこかとティームを組んで一緒に何かをする計画を立てにミーティングに行く時などは、失敗をしないか、相手を嫌な気持ちにさせないか不安で、初めの頃は緊張してばかりでした。誰かに変わってほしかったけれど、原稿を何度も書いたりしてどうにかやった。そしてその経験から学んで、今ならまぁそこそこできるようになりました。(まだ主人に助けてもらうこともあるけれど)
9月末に始まったミーティングから今週の最後のミーティングまで、春休みと冬休みを除くと水曜日は39回だけれど、記録を見てみたら、44回も集まって何か活動をしていました。それは、町のフードバンクのための寄付を募ったり、地域の子供たちに本を読んで聞かせて、お話に沿ったクラフトを指導したり、図書館でボランティアしたり、第一次世界大戦終戦記念の式典にはゲストとして呼ばれて、詩の朗読と国歌斉唱をしたり、ホームを訪れてお年を召した方々と交流したり、地域のゴミ拾い、お世話になっている学校の花壇にお花を植えたり、ガールガイドの一番の資金になるクッキーを町の中心地に立って声をかけながら売ったり、そしてハイキングをしたりキャンプをしたり。
そういうことをすることによって、町の人たちが私たちの活動・存在を知ってくれて、「女の子たちにこんなことだったら私が教えられるけれど?」って提案してもらったりもして、ライフガードたちから氷と水のセイフティーを教わったり、ジムのトレイナーから健康的な食生活と運動について教わったり、お花屋さんはクリスマスのフラワーアレンジを教えてくれたし、写真家の方が写真の撮り方を教えてくれたり、お裁縫や編み物を教わったり、うちの主人も理科の先生として「化学」のバッジをサポートしてくれたし、私も移住者として移住と日本についてを話したし、あと消防士さん、緊急救命士などが話をしてくれた機会もありました。嬉しい出会いがいっぱいありました。サポートしてくれる保護者と地域の人たちがいっぱいいて、本当にラッキーだと思います。
いいことばかりでなくて、ボランティア、だけれど、責任の重さに、引き受けなかったらどんな生活を送っていただろうか。。。と考えたこともありました。特に、パートを始めてから、生活バランスをとるのがとても難しくて、やることが多すぎて気づけば家族をほったらかしにしていたことも。それでも、家族はすごく協力的、そして理解してくれたし、リーダーたちもそれぞれに仕事・家族を持っていて、わかってくれたことは本当にありがたかった。
特に誘ってくれた彼女はパートナーの私に一度も責めることもなく、ティームとなって最善の方法を一緒に考えたり、対応を考えたり、いつもそこにいて、歩幅を合わせて誰のことも見捨てないし否定をしない、そういうやりかたをしてきてくれて、すごく一緒にいて学んだし、頑張れてこれたんだと思います。去年は見上げていた憧れの彼女が、今は同じ道を一緒に笑いながら、時に真剣に話し合いながら、肩を並べて歩いてる。ティームワークもどんどん良くなってきて、そしてプライベートでも信頼してお互いに話ができる大切な友人にいつの間にかなっていました。
今日、「ガールガイドに携わって一番良かったことは。」と聞かれた時にやっぱり思い浮かんだことはそれでした。女の子たちともリーダーたちとも信頼できる関係を築くことができたこと。
最後までしっかり、そして大きな怪我も小さな怪我もなくみんな安全に1年を終えることができました。来年はどうするか、もちろん強制じゃないから断ることだってできるけれど、得たもの、学んだもの、そしてあの女の子たちとリーダーたちの笑顔を思い浮かべると、そこには「やらない」という選択はありませんでした。
来年の活動を考えると、1年が終わったばっかりなのにウキウキします。
ガールスカウトの活動も一旦休暇に入ります。
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