毎日午前中は歌のキャンプだったけれど、午後はフリーで、気温が毎日30度近いので、ジュリは毎日パパとナナとビーチに歩いて行って、大きなオクナガン湖で泳いだり、キャンプでできた友達と砂のお城を作ったり。
強い日焼け止めをどんなに塗っても、真っ黒に日焼けしました。
オクナガン地区はフルーツと共にワインが有名で、ペンティクトンからナラマタまでの道のりはものすごくたくさんのワイン農家がありました。
主人がワインティスティングに2か所連れて行ってくれて、生まれて初めてワインティスティングとやらに挑戦しました。と言っても、知らないのに慣れた振りをするのは恥ずかしくて、テレビで見るような口に入れてごろごろとかはできませんでしたが。担当の方に初めてだと伝えてわかりやすく説明してもらいました。
妊娠前まではお酒が飲めたけれど、絶ってからそのまま口にすることもなくなって、今ではビールでもワインでも一口飲むと苦さに身震いがするくらい苦手になってしまっていたのだけれど、暑い乾燥した夏の午後に冷たくてフルーティーな白ワインはおいしくて、少しだけお酒を楽しみました。(ワイングラス1杯が限界。)
ワインティスティングをしている人たちがいっぱいで、みんなセレブリティみたいな恰好?(カジュアルなんだけれど品のいいものを身につけているとか、おしゃれな犬をつれているとか)をしていて、私は密かに「おしゃれウォッチング」してました。なるほど、そこは力を抜いておきつつ小物で引き締めるのか。。。みたいな感じで。白が人気な感じでした。
以前編んだスカーフの修正をしたいと思っていたのでできて満足。 |
たくさんラベンダーが咲いていて、いいな、とにおいを嗅いでいたら、「もうシーズンが終わりで花を切らないと来年生えてこないから、今週中に全部切って処分してしまうので好きなだけ摘んでいいよ。」と声をかけられました。
ラベンダーの香りが好きか、と言うと、他にもっと好きな香りがあって、大好きというわけではないけれど、イングランドで一人旅した時にノーフォークのラベンダーファームに寄って感動した思い出があって、気になる花。
加工されたにおいは好きでないけれど、植物そのものから香ってくる香りは好きです。なので、大喜びでたくさん持ち帰らせてもらいました。切って、数日日陰に逆さにして釣って干しました。束にして手持ちの毛糸でまとめて山に戻って友達に配ったら、みんな喜んでくれた。結構強い香りだから嫌な人もいるかなと思ったけれど、それぞれにラベンダーに思い出があるようで、花束は大好きだと喜んで受け取ってくれました。
咲いている花はほんの少し。 |
ジュリが「あぁ、香りが強すぎる」と文句を言う様子を見て、そういえば私もジュリの歳くらいの頃、母が北海道旅行の際にのラベンダー園に行きたがってついて行ったなと思い出しました。そうか、今、私も母になって母と同じようなことをしているんだな。と。
空にはハゲワシとか鷹が高く飛んでいて、マグパイ、ロビン、そして初めて見たこの鳥、頭に羽が1本ちょろっとついている面白い鳥。
聞けば「Quail(ウズラ)」とのこと。
こんな変わった木も見ました。
落ちている茶色くなったほおずきみたいなのを振ると種がシャカシャカと音がしました。ジュリは山で手に入らないどんぐりや木の実を集めて嬉しそうでした。
ある日の午後は主人と遠くまでドライブに行って(主人の同僚の先生が地元で夏だけワイン農家を手伝っていると聞いて会いに行ったり)、アイスクリームを食べて、お店を見て、地元で人気のレストランで軽く食事をとって帰ったりもしました。そこで出していたりんごのプティーンがおいしかった。ヴィンテージのお皿を使って食事を出したり、お水をローカルビールの空き瓶に入れて出しているのが少し可愛かった。
カナダにある唯一の砂漠地に近いとのことで、とにかく日差しが熱くて乾燥してる。
見慣れている山の景色とはずいぶん変わった景色を見ながら帰ってきました。緑の木がぽつりぽつりとあって、あとは乾燥した草。行ったこともないけれど勝手に「トスカーナ地方ってきっとこういう感じなのかな。」と思って景色を見ていたけれど、家に戻ってネットで見てみたら違った。。。
だんだん針葉樹林が多くなってきて、山が多くなってきて、家の方に近づいているのがわかります。カナディアンロッキーの中で一番高い山、マウントロブソン(標高3954m)が行く時には曇って見えなかったけれど、帰る時には途中まで(上までは雲で見えず)見えました。すごい迫力だ。
帰りは運転11時間。902km走って家に戻りました。
トータルで2340キロの旅(バンクーバー市内観光などを含まず)。
初めて訪れた南ブリティッシュコロンビア州、楽しい思い出でいっぱいの場になりました。みんながいいところだ、できるなら住みたいと口をそろえて言うのも大きくうなずけます。
去年はオンタリオを少し、今年はブリティッシュコロンビア、広い広いカナダを少しずつ見ていくことができて嬉しいです。いつか、東側も見てみたい。