Wednesday, August 30, 2017

Our Summer Holiday #6 Music week @ Naramata Centre

主人の母は歌を歌うことがとても好きで、いくつかのクワイアで歌っています。私もカルガリーに日本から越した時、一緒に歌おうと教会のクワイアに1年間参加させてもらって歌を歌う楽しさを教えてもらいました。

それから次の町に越して大学がやっているコミュニティークワイアに1年間参加して、ベートーベンの第九を街のオーケストラと一緒に歌ったことは私の人生のハイライトのひとつ。
でも、そこからまた引っ越しをして、さらに越して、歌からずいぶん離れてしまっていました。

主人の母がこのナラマタにあるナラマタセンター(ユナイテッドチャーチ運営)のミュージックウィークキャンプに毎年のように参加していることは聞いていて、「素晴らしいからいつかジュリとエリコを参加させたい」と言ってくれていました。
なかなか日程や都合が合わず叶わずにいたのですが、今回はCPO(カルガリーフィルハーモニックオーケストラ)のクワイア部門のディレクター、ティム・シャンツがキャンプで指導するということで、素晴らしいものになるから絶対に空けておくようにと2月頃にジュリと私の分もレジスターしてくれていたのでした。

何もキャンプの様子もわからないまま、ナラマタセンターに到着。
3つのベッドルームのあるアパートメントみたいなところに1週間、義理の両親とその友人夫婦、そして私たちで滞在しました。ウェルカムパーティーみたいのが日曜の夜にあり、キッズクワイア、ユースクワイア、そしてアダルトクワイアの指導者たちの紹介と、キャンプ参加者たちの顔合わせがあり、月曜から金曜まで毎朝9時から12時まで歌の練習。金曜の夜にコンサートと言うスケジュールでした。

ジュリは小1から6の子供たちのキッズクワイアに参加、音楽の先生と15人の参加者を一緒に毎日元気に歌やリズムを学びました。

私(アルト)はナナとナナの友人(2人ともソプラノ)と一緒にアダルトクワイアに参加(60人くらい)。
初日に10種の楽譜をもらい、初見からどんどん練習していきます。周りの人たちと話してみれば、ほとんどみなが現在、教会や地域のクワイアに所属していてティムの指導を受けたくて来ていると言う方たちばかりで、何も知らずに参加した私は楽譜を目で追うのに必死の初日でした。
でもやっぱり歌は楽しい。歌いながら耳に入ってくるハーモニーがものすごくきれいで、歌詞も美しいものが多くて、目で追いながら涙が出たものも。

日を追うごとにどんどんみんなで作る音楽が美しくなっていって、通うのが楽しかった。クワイアから離れて5年、久しぶりに真剣に歌って息が続かないのを感じたけれど、歌いながら歌詞を読むのがあんまり困難でなくなっていることに気づいて、英語にも慣れてきたかなと感じました。(と言いつつ、コンサート前日に2曲は暗記と言われ、かなり焦って必死で練習しましたが)

「もっと潤った音を出してみよう。」’「声が1本の糸だとイメージして歌って。」
そうだ、そうだ、クワイアで歌うってこういうことだった、指揮者がまるで魔法使いのように一人一人の声を手の微妙な動きで操る、指揮者の一言でみんなの意識の仕方で声が変わる。本当にワクワクするのです。

金曜日の夜、キッズクワイアとユースクワイアとアダルトクワイア、それにキャンプ参加者の家族や友人たちがホールに集まり、コンサートをしました。ジュリがとてものびのびと楽しそうに大きな声で歌っていたのが印象的でした。ユースクワイアは人数が少なくてアフリカンドラムやおもしろい楽器を使ってリズム演奏をいくつか歌とともに披露してくれました。
私たちは10曲、いくつかはフォークソングの合唱アレンジ、いくつかは教会で歌うような讃美歌系、あとは一般的な合唱曲を歌いました。最後はウクレレ演奏者とユースと一緒にハワイアンアレンジのオーバーザレインボウを歌ったのだけれど、この歌、すごく好きなうえにハーモニーが美しくて、歌っていて本当に気持ちが良かったです。ジュリは自分たちで歌った歌と、オーディエンスも含めみんなで歌ったヒールザワールドが気に入ったようでした。

コンサートが終わった時の達成感、あぁいう気持ちを久しぶりに味わった気がしました。
とてもいい経験をさせてもらった。義母はこれからカルガリーフィルのコンサートを聞きに行くのがもっと楽しみになったと話していました。(私も近ければいつでも行きたい!)

私たちの暮らす町はちゃんとした音楽の先生がおらず、日本の学校で受けられるような音楽教育を受けることができません。今回、ジュリが先生から歌の楽しさ、面白さを教えてもらって本当に良かったと思いました。「マミィ、歌は絵の具の筆でキャンバスになでるように歌うんだよ、草を刈るように切りながら歌ってしまうと歌にならないんだ。」と、得意げに話しながら教わった歌を今も口ずさんでいます。

素晴らしい機会をくれたナナとパパに感謝。

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