今までにしたことがない編み物、を楽しんでいました。
カルガリーに行く時は楽しみに寄るおしゃれな毛糸屋さんがあって、このパンデミックの間はそこからオンラインで毛糸を買うことが数回あったのだけれど、バレンタインデーのあたりにシングルプライの毛糸をシングル=独身にかけて、セールをしていました。それで気に入った色の糸を3カセ買った時に、あと20ドルで送料無料になるなぁ。。とオンラインショップのセールのところを見ていたら、「シングルプライの糸とブラインドデート」と言うセールをしていて、ブラインドデートは日本語にもあるのかな、その日会うまでどういう人かわからないで会うデート(カジュアルなお見合いみたいな感じなのだろうか)で、それを毛糸で、ということ。
お店のスタッフが30ドルから40ドルくらいのシングルプライの毛糸(フィンガリング)をランダムに選んで全く分からないように1カセずつラッピングをしてしまって、その「毛糸とブラインドデート」のオーダーが入ると、そのどれかわからないけれど包まれた糸を入れてくれるというセールでした。値段は1カセ約半額の22ドル。これを足せば送料無料になるし、フィンガリングの細さの糸は一番使うサイズだし、何よりも面白そうだから、ひとつかごに入れました。
郵便局に届いて、楽しみに箱を開け、しっかりとラッピングされたブラインドデートの糸をかなりワクワク開けました。だんだんラッピングの紙が薄くなって透けてくると、なんだかカラフルな感じがする。。最後の1枚をゆっくり開けると目に飛び込んできたのは、今まで一度も購入したことがない、ネオンのオレンジと黄緑が恐ろしく印象的な手にもしたことのない派手派手しい糸でした。
ネオンのピンクも青も、黒も入った白ベースの糸。皮肉なことに、ブランドはいつか欲しいと思っていたQing fibreというロンドンのお店ので、40ドルするものでした。左の3カセは自分で選んで買ったシングルプライ糸たち。
少し時間をおいて、もう一度毛糸を手に取ってみても、角度を変えてみてみても、これはどうしたらいいかわからない色でした。でも、せっかくこのブラインドデートのおかげで手にしたこともなかったネオン色、しかもQing fibreの糸なのだから、毛糸箱の底に隠してしまうのはなんだか違うと思って、使えそうなパターンを探し始めました。毛糸とブラインドデートをしてネオンが手元に来た、と言う話はどの編み物友達も大笑いしながら聞いてくれて、友達もこんなのを編んだらどうだろう?ハロウィーン用に編んだら?子供の帽子を編んで売ったら?いろんなアイディアをもらいました。
Ravelryでずいぶんと前に見つけた日本人のデザイナーさん、Kineco Yukiさんの無料のパターンを見返してみた時に、Gothicと言う名前のセーターが、教会のステインドグラスをイメージしてブリオッシュスティッチを使って編むヨークのセーターだとあって、黒いフレームの中にネオンの糸を入れたら、ステインドグラスみたいに見えるかもしれないと思って、これを編むことにしました。
無料のパターンだから、編んでいるうちに400目くらいになって、どう考えても私には幅が大きいだろう。。と思いながらも、おもしろいからパターンに忠実に編んでみることにしました。黒の糸を3スケインぎりぎりまで使っても、袖の長さを少し省略しなくてはならなかったけれど、あとはパターン通りです。先にブリオッシュのヨークを編んでから、首の部分と胴、袖部分を編み足す作り方でした。
ブリオッシュを編むのはとても楽しくて、模様ができていくうちに、なんとなくいい感じかもと、楽しみながら編みました。手染めなのでネオン色がオレンジ、黄緑、ピンクとランダムにあらわれてきて、何気に面白い糸だなぁと。しかも、すごくふわふわしていて気持ちのいい糸でした。昨夜、完成しました。予想していた通り、大きくて、ざっくり着るタイプだけれど、袖のところは短めにしたので、しまった感じがして気に入りました。今日は休みでニッティングジャーナルもその勢いで完成させました。
編み物は脳にすごく良くて、メンタルヘルスにもとてもいいのだそうです。好きなことをして脳にもいいって、なんてラッキーなんだ。次は何を編もうかな。