はじめ、「2人で旅行」と聞いて、カナダでの結婚記念日間近だし、ロッキーマウンテンのステキB&Bなんかに泊まったりしたらいいなぁ。。。と期待をしたのだけれど、主人は「テントで寝る。」と。テントで寝たことがない(裏庭での練習のみ)私はやっぱりまだキャンプがどういうものかはっきりわからず不安。
実際に主人が車にテントや寝袋を入れている姿を見ても、う~ん、芸が細かい。そう芝居しておいて、実は「サプラーイズ!!!ステキなところを予約しておいたんだ!」っていいところに連れて行ってくれたりするかも!。。。なんて勝手に独身時代の主人のことを思い出して期待を寄せたりしていたのだけれど。。。
バンフからジャスパーの方に車を走らせて30分、「お、見えてきた!」と主人。サインには「キャンプサイト」マーク。
やっぱり、テントは本気なんだ。。。と私。
32箇所キャンプができる場所があるという「モスキート・クリーク」、ここは主人が小さい時に家族でキャンプに来た思い出の場所らしく、ここで泊まるのを楽しみにしていた主人でしたが。。。着いてみると32箇所全部既にうまっていて、泊まれるところがありませんでした。
ほぉ、助かった。キャンプじゃなくなるかも。
と、ちょっとまた期待した私ですが、さらに山に向かって車を走らせる主人。「次もいっぱいだったら、今夜は泊まるところがないなぁ。。。」と。
えっ!?ホテルとかB&Bとかもうそういうレベルでなくて、キャンプサイトが空いているか空いていないか、そういうレベル!?
と、もうはじめに持っていたかすかな期待のことはすっかり忘れて、どうか空いているところがありますように。。。と願う私。外は薄暗くなってきて夜の8時半。
到着したのは「ウォーターフォウル・レイクス」キャンプサイト。
ここはもっと数もあって、いくつか空いているところを見つけて、ほっと胸をなでおろして場所選び。
道路に近いと車の音が聞こえるし、地面が傾いているとテントで寝辛い、トイレからあまり遠いのも良くない、(ここまでは主人)、プラス、熊が現れたら困るから端っこは嫌だ。(私) こんなことを頭に、空いている場所からひとつ選びました。
ここでは入り口で「場所を決めて、テントを張ったら受付に来るように」言われて、さっそくテント張り。私がのそのそしているうちに、キャンピングとハイキングが趣味だった主人はテキパキテキパキ、ささっとテントを張って受付へ。
1晩21.5ドル(2000円くらい)、それに薪で火をおこしたい場合はその許可プラス8.5ドル、合計3000円以内で宿泊です。
もう9時半を過ぎて暗く、しかも、次の日に見に行く氷河のある山に比較的近いところに泊まったので、火を炊いてもとにかく寒い、寒すぎる。
キャンプをすると張り切ってた主人も食べ物のことは考えていなかったようで、やかんや鍋類は全くなく、スナップルのボトルでお湯を沸かして、バンフで買っておいたサンドウィッチなどを食べてすぐに寝ることに。
夜中、長袖3枚、毛布2枚、寝袋で寝たにもかかわらず、本気で寒くて何度も起きる。繰り返しているうちに、やっと外が明るいとわかって、「朝だ!」と勢い良くテントから出ると、外はさらに信じられないほど寒い。車の窓には霜、吐く息は真っ白。慌ててテントに戻るも、もう寒くて寒くて。(長袖ヒートテック・厚めのボーダーシャツ・フリースジャケット・首にストール巻いてひざ掛けをかぶってもブルブル。)
太陽がもう少し上がってくるまでテントで待って、「早く片付けてコーヒーが飲めるところまで車で行こう」と、急いでテント片付け。だんだん空が青くなってきて、リスが走ったり、鳥が鳴いたり、寒いけれど自然って気持ちがいい。
洗面所で顔を洗って、ゴミを捨てに行こうと、泊まっていたところから少し歩くと、突然目の前に広がったのは大きな湖。
私たち、こんなに美しい湖の近くに泊まったの!?とびっくり。
前の晩はもう既に暗くて、散歩もできなかったので、どんなところがまわりにあるのか知りませんでした。
朝のキーンと冷えた空気の中、レイク・ルイーズのような美しいブルーの湖を目の前にしたら、感動して涙が出てきました。
こんなご褒美がもらえるなんて、キャンプって、なかなかいいじゃない。って。
と、言うことで、無事、キャンプデビューしました。イェイ!
(調子に乗って次の日もキャンプ。)
ちょっと嬉しい気分でその先に続くコロンビア大氷原に向かいます。
次キャンプする時(来年の夏かな?)は温かい食べ物や飲み物が作れるような道具と枕は必須だ、と学びました。
ちなみに、「キャンプをする」ということで一番「う~ん。。。」と思っていたのは洗面所やトイレが汚いのではないか、と言うことだったんだけれど、場所にも寄ると思いますが、今回の旅の2ヶ所(特にここ)は「きれいだった~!」ってスキップして戻ってきちゃうくらい管理が行き届いていました。キャンプサイトにゴミも落ちていないし、さすがキャンピングが文化の一つのこの国。利用者がマナーを心得ていて、みんなが快適ってかっこいいなと思いました。最近、山登りやキャンピングが流行りらしい日本もそうなのかな。
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