歌うことの楽しさと歌の素晴らしさを改めて心から感じる経験をしました。
今晩はコンサートでした。
We had a concert this evening. It was a part of a week of choral workshops with guest conductor, Dr. Graeme Langager. I can't write how I felt through this experience in English very well, but only thing I can say is I just loved singing with him so much. It was an amazing experience!
今学期も1月からお友達と一緒に大学のクワイアに参加しています。でも、今期は前期のようなオケと一緒に歌を歌うような大きなイベントはなく、前回に比べて参加人数も少ないし(なんと約80人中、私のいるファーストアルトは7人!)、練習に通うことが「特別な時間」というよりは「日常」になってしまっていたのが現状でした。
今回のコンサートは「ゲストコンダクターとのワークショップ」ということで、隣のブリティッシュ・コロンビア州から指揮者を招いて一緒に練習し、コンサートをする、ということだったのですが、それを聞いた時にはうちの指揮者(第九を指導してくださった先生)がいるのだから、どうして指揮者を招くのだろう。。。なんて思っていたんです。
そして今週火曜日、初めてのゲスト指揮者との練習。
登場したのは若めの優しい感じの指揮者。ここの地元出身で、歌・合唱の勉強をしてアメリカに渡り学位をとって有名な指揮者たちの下につき、学校や大学で教えたり、クワイアの指導者として力を付けてきた教授で現在はブリティッシュ・コロンビア大学で指導しているのだそう。
なめらかで身軽な感じの指揮、「すごくいいよ、今のとても美しかったよ。」とたくさんほめる感じ、たとえを使ったり、ボードを使ったりして歌の意味や歌詞のつながりをわかりやすく説明する様子、指揮をしながらうまくいくと嬉しそうににっこりする様子、どれもうちの厳しい先生とほぼ対照的で、はじめは拍子抜けな感じさえしたけれど、歌っていると心地よくて、みんながすぐに夢中になっていきました。
私は音楽に詳しいわけではないので、全くの見当違いかもしれないけれど、この感じの違いはパーソナリティーももちろんあるだろうけれど、オーケストラの指揮を主にしている先生とクワイアの指導をしているゲスト指揮者の曲への取り組み方の違いもあるのでは、と思いました。(あと、もちろん、ゲストと常任の違いも。)
千秋さまも指揮者として、作曲家の残した楽譜に忠実、少しの音の高さや表示されている強弱とのずれは許さないし、楽譜にこめられた作曲家の意思・背景などを勉強してそれを音にすることを大事にしていたけれど、うちの先生はまさにそういう感じの指導。正しい音、正しいリズムができるまではじめからとことん厳しく指導するタイプ。
今回のゲスト指揮者は、それよりも、歌詞への気持ちのこめた歌い方、歌の背景、言葉の意味、どの言葉を大切に歌うか、そういうところをとてもわかりやすく指導してくれて、すごく新鮮でした。(それは、基本の音やリズムがそれまでの練習で身についていたから、そうだったのかもしれないけれど。)
指揮が変わると歌が変わる、なんて、考えたこともなかったけれど、本当にそのとおりでした。のだめの世界で言えば、千秋さまが指揮を振った時に黒い羽根が舞ったけれど、ゲスト指揮者の手からはまるでふわっと青空が広がって新緑の葉が舞うような、歌声が天に届いて一面星空が広がるような、私の中ではそんなイメージ。
前に、CPOのコンサートに行って彼らの演奏を聴いて、まるで一つ一つの楽器から細い線が出ていて、それが全て指揮者の手につながっているような感じがして、指揮者が彼らの糸を引いたり緩めたりしながら(いい意味で)操って曲を作り出しているように聴こえてすごいなと思ったけれど、このゲスト指揮者の熱意と魅力にクワイアのみんなが惹かれて、まさにみんなののどから糸が流れて指揮者の手につながったような感じでした。うまく言えないのだけれど、それは単に「強弱」とか「テンポ」とかを操る、そういうことでなくて、楽譜上にないことをたくさん教えてもらって引き出してもらった感じ。
彼の話を聞いて声を出してみると、自分たちでも驚くくらい音が変わる、楽譜上では同じ音を出しているのに。
練習を重ねていくうちに自分たちの歌がどんどん素敵になって、輝いていくのがわかりました。
金曜日の夜もリハーサル、土曜の午後もリハーサル、そして、土曜日の夜、今夜が本番でした。
すごかった。
コンサートでは、ゲスト指揮者が子供の頃に所属していた高校のクワイアや大学生のみのクワイアも参加し、彼が合計15曲を振ったのだけれど、彼の魅力に引き込まれているのは私たちだけでなくて、どのグループも同じ。みんな目がきらきらして一生懸命で、声が美しくて、聴いていて感動の鳥肌が立ちっぱなしでした。
私たちは6曲歌ったのだけれど、最初の1曲を歌い終わった時、すごく、すごくうまくできて、みんなが自然に笑顔になりました。私は普段すぐ緊張してしまうのだけれど、あまりに楽しくて、嬉しくて、歌いながらなんていい経験をさせてもらったんだろう、って、私たちの歌を聴いて!って、すごく幸せな気持ちでいっぱいで、緊張している場合ではありませんでした。
いっぱい拍手をもらって、指揮者の「いいぞ、うまくできてる」って笑みも曲の間にたくさん見れて、6曲歌い終わった時には大感動でした。お友達も泣きそうだったって。ほんと、その通り。歌の途中で一瞬「終わらないで。」って思ってました。
やっぱりいいなぁ、歌と音楽。
できることならばずっと続けたい。そう願います。
のだめの「先輩の背中。。。飛びつきたくてドキドキ。」、まさにそんな感じでしたよ。飛びつきはしませんでしたが、お友達と一緒にお礼を言って握手をしてもらいました。同じ70年代生まれだという彼、きっとこれからもたくさんの人たちに歌うことの喜びを教えていくんだろうな。
出会いに感謝です。
2 comments:
Sounds fantastic, sorry I missed it.
Hello, SJB. How are you?
It was a great concert and I really enjoyed the whole week practicing with him(We had 3 days practices). He has degrees of choral conducting and taught us fun singing. Our director is an Orchestra conductor so it was so fresh to have a very different type of conductor.
I didn't know the workshop was that great, if I knew it, I would have invited family and friends.
I love singing in that choir, I wish I could belong to it for a long time.
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