Sunday, March 20, 2011

bottle drive

街の日本語学校の先生たちが集まって、今私たちに何かできることはないかと、いくつかの義援金募集の計画を立てカナダ赤十字とも連絡を取り、街の日本人に呼びかけてくれました。
すばやい行動力に心から感謝。
そして、一人一人では何かしたくても個人のドネーションしかできないときっと思っていた多くの街の日本人のみんなを動かすエンジンになって活気をつけ、一歩踏み出る勇気をくださった先生方の気持ちに感謝。

Our Japanese Language School's teachers took a lead and we started fundraising for Japan earthquake aid through Canadian Red Cross. We did bottle drive yesterday, lots of people in this city encouraged us and donated so many bottles. I am very glad to be a part of this strong community. Our fundraising plan has just started, we will do our best.

さっそく、計画のまずひとつめ、ボトルドライブが昨日行われました。
ボトルドライブとは日本で言う廃品回収のようなもの。こちらは牛乳、ヨーグルトドリンク、缶ジュースやお酒、ペットボトルドリンクを買うと、商品のお金に加えてリサイクル料を支払います。1製品につき、10セントから25セントくらいでしょうか。
そして飲み物を飲んだ後、その空のボトルや缶などをまとめて、街にいくつかあるボトル回収社に持って行くと、一つ一つ計算してくれて、前もって支払ったリサイクル料を返してくれる、という仕組みになっています。

ボトルドライブは各家庭を回り、たまっている空き缶やボトルを回収させてもらい、そのリサイクル料をいただく、というもの。
主人も小さい頃にボーイスカウトでイベントや旅の資金集めのためにボトルドライブをしたそう。現在も学校のクラブ活動や地元の子供スポーツ団体などがファンドレイジングの一環として行っていたりします。

突然の話だったにもかかわらず、土曜日の午後、集合場所にはトラックを2台出してくださった校長先生のご家族、大人7人、子供4人が集まりました。
そして街の中の地域を絞ってみんなで向かい、個々に家々のドアベルを鳴らしていきます。
私は廃品回収は子ども会でやったことがあったけれど、カナダでこういう経験、知らない人の家のドアベルを鳴らすことなんて初めて。なんて話したらいいか、主人に家で教えてもらった言葉を頭の中で繰り返しながら、初めての家のドアベルを鳴らしました。

出てきたのはおじいさん。私の怪しい発音の混じった英語を丁寧に聞いてくださって、「あの地震と津波は本当に恐ろしかったね。うちに少しボトルがあるから持って行ってね。頑張ってね。」とガレージから大きなゴミ袋2袋分のボトルを手渡してくれました。優しくてお礼を言いながら泣きそうになりました。

感謝の気持ちをこめて、ささやかなお礼に今まで折ってきた鶴を渡そうということになりました。
私は前回のブログの写真の鶴とそれ以外にも少し、約500羽この1週間で折ってきました。お友達もたくさんたくさん折っていて、子供たちも一生懸命折っていて、それはみんな、募金をしてくださった方々やボトルドライブに寄付してくださった方々へ渡ります。

2袋ボトルを下さったおじいさんに鶴を渡すととても喜んでくれました。「あなたたちが折ったの?素敵だね。どうもありがとう。」って。
お友達の娘ちゃんが鶴を折りながら「折り紙で鶴の折り方を考えた人は天才だ。」って言っていたけれど、ほんとその通り。これは日本の誇るべき伝統で、このおじいさんだけでなくみんなが、英国にいた時に出会った人々も、過去の旅行で飛行機の中で隣になった人たちも、みんなが折り紙を喜んでくれました。

この街には募金箱を置きたいと言ってくれるたくさんの人々がいて、義援金募集活動をあちこちで頑張ろうと言う友達もたくさんいます。
そして日本のことを心配して声をかけてくださるたくさんの人々もいる。そんな心温かい皆さんに折鶴が届くように、活動に励みたいと思います。

ボトルドライブは寒空の中、3時間半行われました。
子供たちも一生懸命回ってくれて、その気持ちにこたえるようにたくさんのボトルを皆さんから提供していただきました。
土曜の午後ということもあって、留守なお宅もたくさんあったけれど、「残念。今朝ボトル回収社に持って行っちゃったのよ。」と言って、それでも家の中に空のボトルがないか見てくださる方、「僕も横浜に住んだことがあるよ。頑張って。日本のことを思っている。」とたくさんのボトルを下さった方、中にはボトルがないからと現金を募金箱に入れてくださる方、小切手を切ってくださる方もいました。

離れていても何か小さなことでもできることはないか、と思って参加した私だったけれど、ボトルを集めているうちに人々の温かい心に触れて、自分が励まされていることに気づきました。多分、みんなもそうだったと思います。だから、雪のちらつくぎりぎりまで頑張れました。

カナダの小さな街からみんなで日本を思っています。

この活動は始まったばかり。これから長く続けていくとのこと。今日も家で鶴を折っています。
今度はようやく熱の下がったジュリも参加できそうです。

ブログ、何を書いたらいいのかわかりませんでした。でも、これからまたいつものように更新していこうと思います。

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