「今日は雪が深いから早めに出たら?」
「うん、そうする。じゃあねー。」と、玄関のドアを開けたジュリ、「ん?」と動きが止まり、また家の中に戻ってきました。手紙を持って。
「家の前の雪の上に置いてあった。ホグワーツからだ!」
ジュリ宛の手紙が届いてました。
ジュリが8歳頃から時々思い出したように言うことがありました。
「11歳の誕生日に私にもホグワーツから手紙が来るのかな?マミィとダディはマグルだけれど、ハーマイオニーみたいに私が魔法使いってことだってあるじゃない?」
なので、11歳の誕生日にはホグワーツからの手紙を送ってあげようとずっと思ってました。主人にそのことを伝えて手紙を作るようにお願いすると、コンピューターでそういうことをするのが好きなので、張り切ってそれらしいものを作ってくれていました。「すごいね、見せて見せて!」と言うと、「君はジュリと同じくらい、それかそれ以上にこういうのを喜ぶから、明日ジュリと一緒に見ればいいよ。」と。
さて、慌てて手紙を開けたジュリ、もっとワクワクしてくれるものかなと思っていたのだけれど、内容にささっと目を通すと、
「うん、残念ながらこれは偽物だ。きっとマミィかダディが作ったと思われる。」
と、推理探偵みたいな発言。
「ほら、ここを読んでみて、学校長アルバス・ダンブルドアって書いてあるでしょう?覚えてる?ダンブルドアは死んじゃったんだよ?6冊目の本で。今の校長は確実にダンブルドアじゃない。」
ガガーン。
ほんとその通りでした。もうちょっとしっかりと計画すべきだった。
「いや、亡くなっても名誉校長という意味で名前があるのかもよ、それにこの手紙の差出人はマクゴナガル先生だから。」と、言ってみても、
「でもさ、こういうプレゼントって嬉しいよ。大事に部屋に飾るよ。そうだね、あのパジャマを昨日の夜に着れば良かったね。」
と、やけに大人な11歳の反応でした。
これがそのパジャマ。
11歳。
現実的でとても冷静な反応に、もうサンタさんとか、トゥースフェアリーとか、終わりだな、と思いました。が、
「サンタさんだけはまだいてほしい。」とニヤニヤ都合のいい娘でした。
ぐんぐん新しいことを吸収して成長し、人に優しい子でいてほしいと願います。私も母親12年目、一緒に成長していかなくては。
誕生日祝いのメッセージ等どうもありがとうございました。
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