Madeline / Madeleine

マデラインちゃん。
日本では「マドレーヌちゃん」って呼ばれているみたいだけれど、こちらのDVDとかを観ると「マデライン」ちゃんって呼んでます。ジュリもそう呼んでます。

前にガレージセールで見つけたマデラインちゃんの柔らかいおもちゃ。
広げると本のようになっていて、ふわふわのお布団に入れてあげたり、歯を磨かせてあげたり、ご飯をあげたり、制服を着せて学校に行く準備をさせてあげられるかわいいおもちゃです。赤ちゃん用なのだろうけれど、ジュリをはじめ、うちに遊びに来てくれるお友達、みんなこれが好きみたい。優しく面倒を見てあげています。
マデラインちゃんで遊んでいたジュリが、「マミィ！見て！これは盲腸のあとだよ！」と深刻な顔で人形を私のところに持ってくるので、どうしたものかと見てみると、なんとマデラインちゃんのおなかに縫い傷が！

もう１年以上も持っているこのおもちゃだけれど、最近のその発見まで全く気づきませんでした。

「あぁ、これはあのお話だね。」「そうそう、盲腸のね。」と、ジュリが本棚からごそごそ。
マデラインちゃんの本を何冊か持っていますが、その中に、マデラインちゃんが夜中寄宿舎で突然泣き出して盲腸で病院に運ばれる、と言うお話があるのです。（写真のページ。お見舞いに来てくれたみんなに傷を見せているところ。）
そのお話通り本当にお人形にまで傷がついているなんて知りませんでした。

マデラインちゃん。マドレーヌちゃん。
おやつの戸棚を開けたら空っぽ。何か重すぎなくて心がほっこりするお菓子、作りたいなぁ。。。と思った時にマドレーヌが思い浮かびました。
そして、そう言えば叔母からマドレーヌの型とライナーをもらっていたっけ。と、棚をごそごそ。マドレーヌ、作ったことがないのだけれど、無性に食べたくなってしまって、作ることに。
そして、型をテーブルに並べて、ライナーをのせてみてこれまた初めて気がついた、このライナー、マドレーヌって書いてある！
しかも、ワォ！昭和レトロ！なステキデザイン。

「欧風銘菓マドレーヌ」ですって！
しかも、しかも、そのライナーが入っていた袋に小さな紙が入っていて、そこにはマドレーヌのレシピと一緒にこんなメッセージが。

「パリジェンヌの一番好きなマドレーヌは、純良のバターとミルク、卵黄を贅沢なぐらいに使いそれを高価な舶来洋酒を加えて焼き上げたものです。（続く）」
なんだかステキ！おいしそう！パリジェンヌの一番好きなマドレーヌ！

でも、そう書いてある割りに、添えてあるレシピはミルクも洋酒もなくて、なんか微笑ましい。
せっかくなので、そのレシピで作りました。
オーブンからいいにおい。
取り出したら、気泡が思い切り入ってしまっていたけれど、いい色のマドレーヌできました。
それを見た瞬間、小学生の頃にタイムスリップ。母がよくこれにアーモンドスライスがのったケーキを作って学校帰りの私たちに食べさせてくれたっけ。
銀色の型、ケーキの香り、アーモンドスライスのカリッとした感じ、そんなことまでひゅうっと記憶が頭の中を通り過ぎて行きました。
私もそうやって母のようにジュリの学校帰りを手作りのお菓子と一緒に待つのかな。そして、ジュリはいつかそれをこうやって思い出してくれるのかな。
期待通り、食べながら心がほっこりしました。

初マドレーヌ、まぁまぁ成功。次はレモン入れたりしてみたい。アーモンドの粉も使おうかな。
貝殻の形の型も欲しくなってしまった。
カヌレも作ってみたくてあの形も探し中（古もの屋さんで）だし。。。
挑戦したいレシピはいっぱいだけれど、平行して運動もしないとなぁ。。。