Friday, January 29, 2016

first aid course

昨日と今日、まる2日かけてファーストエイドコースを受けてきました。
2016年に必ずやることのリストのトップにあったものだったので、講習を見つけて、仕事を休ませてもらって飛びつきました。

確か、運転免許を取る時に日本で応急処置を習った気がするけれど、全然覚えていない。しっかりとこうやって講習を受けて勉強したのは恥ずかしながら初めてです。

今は変わったのかもしれないけれど、日本で7年間も子供たちに英語を教えていた時も、授業は子供たちと講師だけという環境になるのに、仕事の資格としてファーストエイドを受けるようになどとは言われたこともなかった、と思う。

私は血に弱くて、すぐに貧血を起こしてしまうので(ジュリが学校のロータリーで転んですりむいて保健室で手当てしてもらっているのを見ただけで貧血を起こしたほど)、人の怪我を見ると自分が先に倒れてしまう。だから、ファーストエイドできないかもしれないと思ってました。

でも、カナダで暮らしていると、「セイフティー」に関することをしょっちゅう耳にする。安全第一。本当に安全第一。父から日本も今じゃそうなってきたと聞いたけれど、どの家(私たちみたいな小さな家でも一つでなくて各階)、どのアパートの各部屋にも火災報知器が取り付けられているし、車のシートベルトだって昔っからどこを走ろうと全員着用(後ろも必ず)。自転車も大人だろうが誰だろうがママチャリだろうがヘルメット着用。
私も出産をして子供を育てる親になって、それまではあんまり気にしなかった命の大切さ、安全の大切さを強く感じる。自分の子供だけでなくて、周りの子供たちの命の大切さも強く感じる。ジュリの友達が遊びに来るとき、子供たちをスーパーバイズする時、「食べ物がのどに詰まったら?」「階段から滑って頭を打ったら?」私はそういうときにしっかりと知識を持って対処できるだろうか?と。

ベイビーシッターのバイトでも「ファーストエイドの資格あります」はほぼ必要条件だし、私もジュリを預ける時は万が一のためにファーストエイドを持っていると言う人にお願いしたいと思う。

ガールガイドのリーダーになって、まず何よりも初めに、実際に活動をする前に学ばなければならなかったのは分厚い安全対策、対処法。安全なミーティングのプランの立て方、安全な環境作り。今は小さいグループに3人リーダーがいるので、規則としては普段の安全な場でのミーティングではうちの人数に対しては最低1人がファーストエイドを持っていればいいというルール。他のリーダー2人が持っているので、私は緊急に必要だったわけではないけれど、仕事もはじめて子供たちと接することもあるし、出来る限り早く取るべきだな、と思うようになりました。ファーストエイダーが多いに越したことはないと思って。
それに、ガイドたち用のセイフティーに関するバッジもいっぱいある。リーダーとして知っている必要があると思ったのでした。

毎度のことだけれど、心配だったのは専門用語だらけの英語で受けるテストと講義。
でも、最悪テストに落ちたとしても、実技を学ぶことができるし、もう一度講習を受ければいいからと、挑戦してみました。


感想は、受けて本当に良かった。
専門用語がいっぱいで、2日間で400ページ強のガイドブックの内容をほぼカバーするのでスピードが速くて、私は電子辞書片手に(辞書の中に入っているジーニアス英和辞典にも載っていない言葉もあった)必死で休憩時間もお昼の休憩も返上してテキストを読み返して、本当にまる2日間頭を使ったけれど、人の命をつなぐため、緊急隊員が到着するまでのその時間にしなくてはならないこと、これこそ人間一人一人全員が必要な資格なんじゃないかと思ったほどでした。受けて良かった。学校で習ってそれから大人になって使うこともないことって、結構いっぱいあるけれど、ファーストエイドは全員が習って取得すればいい資格だと思う。そうしたら、みんなが助け合える。

今まで、なんとなく想像できる、くらいの感じだったCPR(心臓マッサージと人工呼吸)、あと町でかなりよく見かけるようになったAEDの扱い方、チョーキング(窒息)への対応、火傷、発作、頭や背骨の怪我、肺の怪我、骨折、などなど、マネキンやペアやグループになって実際に練習。実技の数もすごくたくさんこなして体で覚えるいいクラスでした。


もちろん、ファーストエイドの資格を使わずにいつも安全でいられることが一番だけれど、何かあった時に、知識があるとないとでは全然違うと感じました。たった2日間のクラスを取って、想像の中でや、マネキンやパートナーとの対応を練習しただけで、現実にそういう場に出くわした時に何もかも自信をもってスムースにやれると言うわけは全くないけれど、例えば他のファーストエイダーが処置をはじめている時に、私も持っている、できることはないか、と、ヘルプに走れるかもしれない。「私はCPRを交代する訓練を受けています」と言って、交代を申し出ることだってできる(心臓マッサージを繰り返すのには体力がいることも知った)。いろんなことを知らなかったおとといまでよりも今の方がずっとパニックにならずにいられると思う。

主人はボーイスカウトの時からファーストエイドの資格はもう何度も受けていて、教師としても必要だし、ずっと更新し続けている。だから、何かジュリにあった時安心だと思っていたけれどこれからは、家族が何かあった時、私が主人とジュリを救えるかもしれない。

ジュリもジュニアライフガードのクラスでこの間はマネキンを担いで救助の練習して泳いだらしい。今日はCPRのやり方(大人、子供、赤ちゃん)、とAEDの使い方もやったとのこと。
彼女もファーストエイドの大事さを早くから知る機会になって本当に良かったと思う。

私が受けたのはスタンダード・ファーストエイド レベルC CPR&AEDです。8時間を2日間、168ドル(1万5千円くらい)。こんなに安い値段で学ぶことのできる、知っておいて価値のある資格です、カナダに暮らしている方々におすすめします。このコースの他にエマージェンシーやさらにアドバンスのコースもあるようです。


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