Sunday, May 02, 2010

Head Smashed In Buffalo Jump へ。

すごいところに来ました。
大きな崖。下には平地が続いて、右から左、首を動かして遠くを眺めても、見えるのは平地と空。
なんて広くて雄大な国に私は今住んでいるんだろうって改めて感じる瞬間です。

ここは、私たちの住む街から車で30分くらい、ユネスコの世界遺産に指定されている「ヘッド・スマッシュド・イン・バッファロー・ジャンプ」です。
何千年も昔、まだヨーロッパから馬や銃が渡ってくる前、先住民族は知識と勇気と力で狩をしていま
した。この地域はバッファローがたくさんいて、人々はバッファローをしとめると、肉や油は食料に、皮は縫って身の回りのものを作ったり、骨を武器や小物に、そして草食の彼らの糞は燃料に、と、全てのパーツを生活に活用してきたのだそう。
ここ、「Head-Smashed-In Buffalo Jump」は、名前の通り、「バッファローが頭からグシ
ャっとジャンプするところ。」で、人々はこの崖に向けてたくさんのバッファローを追い込んで崖から落とす方法で狩をしていたそうです。

ミュージアムの中では狩の仕方が映像で紹介されていて、主人は小さい頃に来たことがあったらしいけれど、ジュリと私は見入ってしまいました。
広い平地からあの崖にバッファローを追い込むために、崖に向けて扇形のようなルートを作り、そのルートの両端に石と木の枝を運んで、木がぽつんぽつんと立っているように見せる(バッファローは目が悪いから石で支えられた枝がまるでフェンス?バリア?のように見える)。子供のバッファローがいる秋に狩は決行。狼の毛皮をかぶった2人はバッファローの群れに少しずつ近づき、彼らを警戒させて、少しずつ広い草原からそのルートへ進むように仕向けていく。おとり役に選ばれた青年はバッファローの毛皮をかぶり、迷子になった子供のバッファローのふりをして崖に近づいていく。バッファローたちは迷子(おとり)を自分たちの群れに戻そうと追い始める。崖に向かって走り出すおとりを、だんだん狭まっていくルートの中を群れがどんどん加速しながら追い続け、崖のぎりぎりでおとりは脇に避けるのだけれど、勢いのついたバッファローたちは止まることもなく崖からみんな落ちていく。そして動けなくなったバッファローの山に人々は槍で止めを刺す。
(。。。英語で聞いた説明を日本語で書くのは本当に難しい。。。これが私の精一杯。わかりにくくてごめんなさーい。)

ミュージアムで映像を見てから、崖の近くに立って広大な景色を見渡すと、歴史的な建物を見るのとはまた違う、ゾクゾク感と言うか、なんて表現したらいいのかわからないけれど不思議な気持ちになりました。

ミュージアムの中には先住民が作り出したものや動物の剥製が展示されていました。興味深かったのは皮に書かれた絵文字(ウィンターカウント)。毎年冬にその年の1番のイベントを表す絵を記していった記録。約100年の記録だそう。横には絵の解説があって、熊がきた、とか、ベリーが冬にも採れた、とか、警察が来た、とか。それを見て、うまく言えないけれど時のものさし?スパン?が現代よりもずっと穏やかだったのかなぁ。。。って思いました。

ジュリはバッファローの剥製とパチリ。
アンパンマンミュージアムへは行ったことがあるけれど、こういうミュージアムは初めてだったのでは。やっぱり映像やあの景色はとても印象的だったようで、帰りの車の中でも、夕食の時も、「バッファローは崖からドドドドって落ちたよ
ね。」って何度も話していました。途中で飽きることもなく、ジュリにはちょうどいいサイズのミュージアムでした。

いつも同じような写真に見えるかもしれないけれど、私は空の写真を撮るのがすごく好き。イングランドにいた時も「どうしてそんなに空の写真を撮るの?」って良く聞かれたけれど、同じ空はないと思うからきれいな瞬間を撮っておきたくて。。。なのかなぁ。

今日は雲が低くて迫力満点。遠くに見えたロッキーマウンテンズは雪がのって宝石みたいにきらきらして見えました。「きれい!きれい!」とパシャパシャ。帰って写真を見たら空と山の写真ばっかりでした。でも癒される~♪

4 comments:

10ants said...

hi friends!
お久しぶりです!
みんな元気そうでなによりです!
ジュリもお姉ちゃんになっていくねー。

いつ見させてもらっても楽しいですね!
個人的にかなり興味をそそられる場所ですね。古代の人々の叡智ですよね。感動です!
本物を見て、景色を味わいたいです。

また、前の記事になるけど、古い駅はまたまた良いですね!
あー、早く行ってみんなに会いたいです!
いつになるかなー。

eriko said...

10antsさんー。こんにちは。
コメントどうもありがとうございます。

拙い文章でほんと申し訳ないけれど、大自然と歴史を感じたトリップの様子が少しでも伝わっていたら嬉しいです。アウトドア派でもなく歴史が好きだったわけでもない私でもあんなに感動したので、10antsさんが実際にあの場に立ったら、もっと感じるものがあるでしょうね。

ゴールデンウィーク、どうですか?静岡も自然がいっぱいで美しい場所がたくさんありますね。お花も咲いて、いい季節なんだろうなぁ。。。

龍馬伝、見てますか?ジュリと私は毎回見てます。高知にも行ってみたいなーってすごく思います。

10ants said...

hi friends!

遅くなってすみません!
連休は公園に行って遊びましたよ!以前、一緒に行った愛鷹の公園とかも。
だいぶ、こっちも暖かくなってきました。

龍馬伝は見過ごすことが多いです…
誇張されることはあると思うけど、龍馬のような行動力に憧れます。
もっとアクティブに生きなくては(笑)

そうそう。退職祝いにダッジオーブンもらったので、近々、料理と使い方を教わってきますよ!旦那に近づけるようにね!

eriko said...

10antsさん、こんにちは。
コメントに気づくのが遅くなっちゃってごめんなさい。

ダッチオーブン!以前雑誌のアウトドア特集で見たことがあります。オーブンと同じくらい高火力だって。かっこいいなー!お父さんの料理。習ってきたらうちの主人にも教えてやってください。(その前にうちはその鍋がないけれど) キャンプに行くのがますます楽しみですね!

愛鷹公園、懐かしいです。広くてのどかで気持ちいいですよね。娘ちゃんも芝の上でいっぱい体を動かして楽しかったでしょうね!