Thank you, friends.

引っ越して初めての朝、ジュリと主人が学校に行こうとしたら、駐車していた車が雪にはまって発進できない。必死で雪をかくも、全然タイヤが引っかからなくて、車を置いた位置も悪くて、時間がどんどん過ぎて行って、学校が始まる時間になってしまった。主人の授業の時間が始まってる、どうしよう、どうしよう、となった時に、偶然通りかかった、最近知り合った友達が「早く車に乗って、学校まで２人とも送るから！」と、主人とジュリを連れて行ってくれた。

その日は、新しいところで暮らし始めたけれど、まだまだ古いところの掃除は残っていて、朝から私一人で掃除をしていて、お昼過ぎに何か食べものを食べようと、新しいところに歩いて戻ったら、私たちの車の周りで雪をかいている３人の姿が見えた。

近づいてみたら、朝主人とジュリをのせて行ってくれた友人と、別の友人２人。私に気づくと笑顔で「サプラーイズ！雪をどけたから、車、もう動くよ。乗ってみてよ！」と。彼女たちの脇には大きな雪氷の山。

言われるがままに車に乗って、騒ぎを見て出てきた近所のおじさんの掛け声に合わせてアクセルを踏んだら、スーッと車が動いた。

「やった！やった！」と友達。
みんなすっごいモデルみたいにきれいな彼女たち、ジーンズも雪だらけ、道路に寝そべって車の下の雪もかいてくれたから、髪の毛にも雪。そんな３人を見て、涙が浮かびました。こんなことを私たちのためにしに来てくれる友達がいて、なんて幸せなんだろうと思った。

「よし、もうちょっと周りの雪もどかそう。そしたら次も駐車するの楽だもんね。」とまた雪かきを開始する３人。
「そんな、申し訳ないよ。十分だよ。本当にありがとう。」と私。

そしたら、「引っ越しの掃除を手伝うよって言っても遠慮して一人で頑張るんだもん、エリコがこの地域の人たちに貢献していることを考えれば、こんなの全然。あなたのことを手伝いたいって人がいっぱいいるんだよ。みんな、あなたのことが大好きなんだから。」と、３人が口ぐちに言ってくれて、「ここは私たちに任せて、ほらほら、掃除を頑張って。」と。

すごく嬉しかった。

私はカナダに来てから、何度も焦って空回りして失敗して、英語の壁ももちろんあって、だから人と知り合うことも付き合うことも臆病になって、諦めていた部分があった。
だから、すごく驚いて、すごく嬉しかった。

雪かきが終わって、彼女たちはにっこにこしながら大きなシャベルを肩に帰って行った。


今日は、何週間ぶりに何にもボランティアもミーティングも入っていない１日。
雪かきをしてくれた友達にクリスマスプレゼントを編もうと思う。

３年半前に悲しくて、日本に帰りたくて作ったちょうちょのモーバイルは、色のついたモーバイルに（はじめの写真）。この週末に作りました。白い壁のリビングのアクセントになっています。