Monday, July 26, 2010

結婚式と高熱。

24日の土曜日、隣の州、サスカチュワン州にあるサスカトゥーンという街で主人のいとこ(新郎)の結婚式がありました。
隣の州と言えど、ここはカナダ。私たちの住む街からサスカトゥーンまで距離にして約700キロ。
結婚式は夕方6時からだということだったけれど、子連れで当日向かうのはちょっとキツイということで、前の日、主人の学校が終わってすぐに出発しました。
(今日のブログ、多分過去最長です。)

タイトルの高熱。。。それはジュリ。

出発する金曜日の朝、「うーん、うーん。。。」と言いながら寝ているジュリに気づき、熱を測ると39度と少し。
でも、起きて家の中で踊ったり歌ったり、とっても元気にしている様子から、熱があるけれども行けるだろう、と午後2時に出発。

前半約350キロは私が運転。始めから最後までほっとんど同じような平坦な景色が続きます。時々牛や馬がいたり、農家がぽつりあったり、池があったり。道路も大きな街を通る時以外は1本道(または2車線)。去年の旅行の時と同じように、ひたすらアクセルを踏んで、時速100キロ~120キロで進みます。

3時間くらい走ったくらいからジュリがぐずりだし、「あつい。」「お家に帰りたい。」「マミィに横にいて欲しい」と泣き続けるので、小さな町でハイウェイを降りて主人と薬を飲ませるも、薬が大嫌いなジュリは泣き叫んでどんな手段も拒否、結局運転交代で私が横に座ってあやしながら、とりあえず近くの大きめの街まで移動。「マックが食べたい。」とジュリが言うのでマックで休憩。

それからも何度も泣くジュリを横で励ましながら走り続け、結局サスカトゥーンのホテルに着いたのは夜11時。ホテルで熱を測っても39度を超えたまま。ベッドの冷たくて柔らかいシーツが気持ちいいのか、部屋に到着してすぐにジュリは眠りました。私たちも滅多に風邪もひかないジュリの高熱という予想外の展開プラス長距離運転でくたくた。

次の日。
ウェディングパーティーの行われるホテルはきれいな川沿いのシェラトンだっ
たので、ナナやパパと一緒にステキ朝食を食べることに。
子供は何でも食べていいバイキング式朝食だったのに、スイカだけしか食べなかったジュリ、高熱は続いていました。「プールに入ると体が冷えるから熱がある時には効果がある」と子供病院で婦長さんをしている叔母が言うのを頼りに、朝食後はプールで遊んだけれど、熱は冷めることもなく。。。
私たちが飲み物に薬を入れると疑って、食べ物どころか飲み物も口にしようとしないジュリ、氷だけをガリガリ。
「子供の熱は良くあること。表情もいいし、元気だから大丈夫。」とみんな言うけれど、私は心配で心配で。

結局、午後に少しお昼寝をして、熱も39度を超えたまま、楽しみにしていたドレスを着て、結婚式に参加することになりました。
式はホテルから少し歩いたところにある教会で。ステンドグラスの美しい古い教会はとても趣があってすてきでした。家族と親戚だけの式だとい
うけれど、うちの親戚側だけで30人も出席しているから合計ですごい人数になっていました。

新婦は小さいときから結婚式を夢見ていた女の子だったそうで、あちこちにこだわりを感じました。
まず、テーマカラーはシトラス。と、言っても、オレンジと黄色、ではなくて、ピンクグレープフルーツのピンクとライムの黄緑、なのだそう。
ブライズメイドはなんと5人!それぞれ同じピンクのドレスだけれど、ひとりひとりドレスのデザインが違うのがステキでした。グルームズメンは4人。みんなライムグリーンのネクタイをしてました。

結婚した2人とは何度か会ったことがあって、そのたびに嬉しそうに結婚式の準備の話を聞かせてくれていたので、そんな彼らが終始手を握りながら、喜びと感動で涙を流しながら誓っている様子は、感動というより考えさせられました(もっと主人に優しくしよう。。。とか)。初心を忘れないようにしなければ。

式の最中、ジュリはあくび連発。もっとドレス姿のみんなを見て喜ぶかと思ったけれど、多分熱が高くてそんな余裕もなかったのかもしれません。
でも、式が終わってみんなでシャボン玉を吹いて2人を送る時は、他の子供たちや主人のいとこたちと楽しそうにシャボン玉を吹いて遊びました。(ジュリはたくさんのいとこの中でも、写真のジュリの後ろにいるお姉さんが大好き。いっぱい遊んでもらいました。)

2人はオープンカーに乗って街を1周。ゲストはホテルに移動します。
パーティーは夜8時から。シェラトンの最上階のパーティールームでのパーティーです。
テーマカラーは各テーブルの
お花、いすのリボン、バイキングスタイルの食事だったのでそのテーブルなどにも使われていてきれいでした。ジュリや小さな子供たちにはバッグにクレヨンやトランプ、塗り絵や絵本がプレゼントされて、食事も何もとりたくないジュリは本を読んだり色を塗ったりして過ごしました。
本も塗り絵も女の子がプリンセスになって結
婚式を迎えるお話のだったり、バッグはひとりひとりピンク・黄色・オレンジ・黄緑、とテーマカラーのだったり、こういうところにも新婦のこだわりを感じました。

まずは食事。カクテルグラスにマッシュポテトを盛って、そこにトッピングをのせていくスタイルが斬新でしゃれてました。お肉も野菜もフルーツもデザートもいっぱい。何度もウェイターさんたちがこじゃれたチーズやパテを持ってきてくれたり、ドリンクを持ってきてくれたり。なんにも食べないジュリがかわいそうでした。(母としては、こんなに豪華でい
ろんなものはなかなか食べられないから食べておくれ!という気持ちでしたが。)

たくさん写真を撮るつもりでいたけれど、だるいジュリを抱えていたので、ほとんど撮れませんでした。
食事の後はブライズメイドとぐルームズメンの紹介、メイドオブオーナーとベストマンのスピーチ、両家両親のスピーチ、2人の小さい頃からの映像、お互いをどれだけ知ってるかクイズ、そして2人のスピーチ、ケーキカット、そして、2人を祝う花火が窓の外であがり(これがなんとも豪華!)、それをみんなで窓から眺め、新婦と新郎の初めてのダンス、と進みました。

映画や本でダンスのことは知っていたけれど、実際に見るのは初めて。
はじめに新婦と新郎がみんなの前で1曲2人だけで踊り、次に両親が加わって、はじめは父と娘、母と息子が踊って、6人の中でペアを変えながら1曲踊りました。
それがなんとも感動的で、私は見ながら涙が止まらなかったです。私の両親のこと、自分たちの結婚式の時のこと、主人の両親のこと、目の前で踊っているいつも良くしてくれる主人の叔父と叔母のこと、ジュリはいつか主人と踊るのかな、とか、いろんなことを考えて、なんとも言えない気持ちになりました。

その後は兄弟や姉妹も加わって、ゲストも加わって、ジュリも踊るのをずっと楽しみにしていた。。。けれど、高熱と眠気で私の腕の中。主人と3人でパーティーを後にすることに決めました。

その時、既に夜の11時。でもその後もパーティーは続き、真夜中にはまた食事がサーブされて、みんな踊ってお祝いしたのだそう。

日本のようにご祝儀のしきたりはないけれど、こちらはプレゼントを持参してお祝いします。今回はレジストリーというやりかたで、新婦と新郎が欲しいものをデパートで選んでリストにして、そのリストをデパートに登録します。そのリストはネットからでも、実際にデパートに行っても見ることができて、ゲストは自分が贈りたいものを選んで購入(値段はすごく高いものも安いものもあります)、購入するとレジの人がリストからその商品名を消してくれる(からダブることがない)という方法でした。
私の好きな本、ショッパホリックでも主人公が結婚する時にティファニーでレジストリーするなんてシーンがあったけれど、レジストリーはデパートに限らず、いろんなお店で受け付けているそう。おもしろい方法だな、って思います。
で、山積みになったプレゼントは夜中に開けたのかなぁ。。。?それとも次の日のブランチパーティーで?私たちは参加しなかったので謎です。ジュリと一緒に作ったカードを喜んでもらうところをジュリに見せたかったのだけれど。。。残念。

さて、ジュリ。
丸2日も39度台の熱が続いて、食べ物もすいかと氷のみ。本人は「私は熱なんで出ていない!」と言うけれど、母は心配で心配でおろおろおろおろ。夜中だし、病院は受け付けてくれるかわからないし、周りはみんな「心配するな」と言うし。
「薬を飲まないのなら体を冷ますしかない。」と夜中1時過ぎに寒がるジュリに冷たいシャワーを浴びさせる主人、泣き叫ぶジュリ、それを聞いてかわいそうでかわいそうで私も一緒にわんわん泣きながら少し体温が落ちたジュリをベッドに。

翌朝。やっぱり39度5分。

「もう周りが何と言おうと、病院に連れて行く」と言う私に、ジュリが「プール、行こうかな。」と。
「プールはいいぞ、体が冷える!」と乗り気の主人やナナ・パパだけれど、私は「もうそういうのは十分、早く医者に見てほしい、39度が3日も続いたら脳症とか他の影響だって出てくる!」とこっちが泣き叫びたい気分。だって、みんな私のことを「シリアスになりすぎてる」と心配している様子。シリアス!?娘が高熱何日も出してたらシリアスになるの当たり前でしょ!と爆発寸前。

説得されてまたプール。ジュリははじめ「寒いからホットタブに浸かる」と温かいプールにいたけれど、ジュリの熱を知った親戚みんなが「浅いプールで鬼ごっこしよう」と誘ってくれて、最初は寒がっていたジュリだけれどだんだんプールに慣れて1時間後にはみんなと肩まで水に浸かって鬼ごっこを楽しむほどに。

プールから出ると、「お腹が空いた、アイスクリームとパンケーキ食べたいな。」と。
パ、パ、パンケーキ!?
もはや親戚一同の心配の的は私。「ほら、食欲も出てきたぞ、プールが効くって言ったでしょ。」「エリコ、疲れと寝不足で顔色が悪いぞ、君こそいっぱい食べなきゃだめだ。」みんなが肩に手をかけて ’ちょっとのことでシリアスになりすぎ、ここはカナダだ、おおらかにいこう” 的な励ましをくれました。

望み通りパンケーキをペロッと平らげちゃったジュリ、食後、熱は38度に。
心配してくれたみんなにお礼を言って、かわいがってくれたみんなとお別れをして、私たちも1時に出発。
また熱が上がったとしても自分たちの町に戻ってさえいれば勝手がわかると、トイレ休憩のみで車をすっ飛ばして午後8時半無事に到着。
帰り道は泣くこともなく、DVDを見たり塗り絵をしたりしながらご機嫌のジュリ、家に着いたときには37度台に下がっていました。

家族全員ぐっすり眠って、今日は平熱に下がりつつあるジュリ。まだ食欲が普段ほどないものの、元気に遊んでいます。
何だったんでしょう。。。私たちにとってはまるで夢!?のような3日間でした。

書き足りないのだけれど、今日のブログ、既に長すぎ。式と熱を一緒にしたのが悪かった。。。
また改めて街の写真とかのせます。

新郎&新婦、永遠にお幸せに!

2 comments:

nanao said...

ハロー、nanaoです☆

先週すぐにメールの返信をありがとうね♪
結婚式のこと書いてあったから、さぞジュリちゃんは楽しみだろうな~って思っていたんだけど… まさかまさかの展開が待っていたのね!!

いやぁ、熱がさがってよかったけど、マミィは大変だったねぇ…
ERIKOがおろおろして心配で泣いている姿を想像しちゃって、私も泣けてきた(TT)
よくがんばったね、お疲れ様!

うちの弟も幼稚園のとき、初めて東京ディズニーランドへ行く当日に高熱が出てしまい、涙の欠席をしていて可哀想だったな。

しかし、子育て経験者の皆様は落ち着いていてすごいねー!

eriko said...

Nanao、こんにちは~☆
コメントどうもありがとう。

やっぱり自分のことならどうにかなると思うけれど、娘が辛そうなのは胸が痛んだよ。。。できるなら代わってあげたかった。

Nanaoの結婚式以来だったよ、結婚式にお呼ばれしたのは。あの時、ジュリは初めてアイスクリーム(しかも塩バニラだったかな?おしゃれなの)を口にして、こんなおいしいもの初めて食べた!って顔をしていたのや、Nanaoのドレス姿にもいっぱい拍手して喜んでたのをすごく覚えてるよ。

弟くんもそんなことがあったんだね、涙の欠席。。。辛かっただろうなぁ。

おろおろなことはこれからいっぱいあるんだろうなって思うけれど、そういう経験をするたびに母親のすごさを感じるよ。そういうの全部経験してもううちは2人、Nanaoのママは3人も育てあげたんだもんね!