街の日本語学校の先生たちが集まって、今私たちに何かできることはないかと、いくつかの義援金募集の計画を立てカナダ赤十字とも連絡を取り、街の日本人に呼びかけてくれました。
すばやい行動力に心から感謝。
そして、一人一人では何かしたくても個人のドネーションしかできないときっと思っていた多くの街の日本人のみんなを動かすエンジンになって活気をつけ、一歩踏み出る勇気をくださった先生方の気持ちに感謝。
Our Japanese Language School's teachers took a lead and we started fundraising for Japan earthquake aid through Canadian Red Cross. We did bottle drive yesterday, lots of people in this city encouraged us and donated so many bottles. I am very glad to be a part of this strong community. Our fundraising plan has just started, we will do our best.
さっそく、計画のまずひとつめ、ボトルドライブが昨日行われました。
ボトルドライブとは日本で言う廃品回収のようなもの。こちらは牛乳、ヨーグルトドリンク、缶ジュースやお酒、ペットボトルドリンクを買うと、商品のお金に加えてリサイクル料を支払います。1製品につき、10セントから25セントくらいでしょうか。
そして飲み物を飲んだ後、その空のボトルや缶などをまとめて、街にいくつかあるボトル回収社に持って行くと、一つ一つ計算してくれて、前もって支払ったリサイクル料を返してくれる、という仕組みになっています。
ボトルドライブは各家庭を回り、たまっている空き缶やボトルを回収させてもらい、そのリサイクル料をいただく、というもの。
主人も小さい頃にボーイスカウトでイベントや旅の資金集めのためにボトルドライブをしたそう。現在も学校のクラブ活動や地元の子供スポーツ団体などがファンドレイジングの一環として行っていたりします。
突然の話だったにもかかわらず、土曜日の午後、集合場所にはトラックを2台出してくださった校長先生のご家族、大人7人、子供4人が集まりました。
そして街の中の地域を絞ってみんなで向かい、個々に家々のドアベルを鳴らしていきます。
私は廃品回収は子ども会でやったことがあったけれど、カナダでこういう経験、知らない人の家のドアベルを鳴らすことなんて初めて。なんて話したらいいか、主人に家で教えてもらった言葉を頭の中で繰り返しながら、初めての家のドアベルを鳴らしました。
出てきたのはおじいさん。私の怪しい発音の混じった英語を丁寧に聞いてくださって、「あの地震と津波は本当に恐ろしかったね。うちに少しボトルがあるから持って行ってね。頑張ってね。」とガレージから大きなゴミ袋2袋分のボトルを手渡してくれました。優しくてお礼を言いながら泣きそうになりました。
感謝の気持ちをこめて、ささやかなお礼に今まで折ってきた鶴を渡そうということになりました。
私は前回のブログの写真の鶴とそれ以外にも少し、約500羽この1週間で折ってきました。お友達もたくさんたくさん折っていて、子供たちも一生懸命折っていて、それはみんな、募金をしてくださった方々やボトルドライブに寄付してくださった方々へ渡ります。
2袋ボトルを下さったおじいさんに鶴を渡すととても喜んでくれました。「あなたたちが折ったの?素敵だね。どうもありがとう。」って。
お友達の娘ちゃんが鶴を折りながら「折り紙で鶴の折り方を考えた人は天才だ。」って言っていたけれど、ほんとその通り。これは日本の誇るべき伝統で、このおじいさんだけでなくみんなが、英国にいた時に出会った人々も、過去の旅行で飛行機の中で隣になった人たちも、みんなが折り紙を喜んでくれました。
この街には募金箱を置きたいと言ってくれるたくさんの人々がいて、義援金募集活動をあちこちで頑張ろうと言う友達もたくさんいます。
そして日本のことを心配して声をかけてくださるたくさんの人々もいる。そんな心温かい皆さんに折鶴が届くように、活動に励みたいと思います。
ボトルドライブは寒空の中、3時間半行われました。
子供たちも一生懸命回ってくれて、その気持ちにこたえるようにたくさんのボトルを皆さんから提供していただきました。
土曜の午後ということもあって、留守なお宅もたくさんあったけれど、「残念。今朝ボトル回収社に持って行っちゃったのよ。」と言って、それでも家の中に空のボトルがないか見てくださる方、「僕も横浜に住んだことがあるよ。頑張って。日本のことを思っている。」とたくさんのボトルを下さった方、中にはボトルがないからと現金を募金箱に入れてくださる方、小切手を切ってくださる方もいました。
離れていても何か小さなことでもできることはないか、と思って参加した私だったけれど、ボトルを集めているうちに人々の温かい心に触れて、自分が励まされていることに気づきました。多分、みんなもそうだったと思います。だから、雪のちらつくぎりぎりまで頑張れました。
カナダの小さな街からみんなで日本を思っています。
この活動は始まったばかり。これから長く続けていくとのこと。今日も家で鶴を折っています。
今度はようやく熱の下がったジュリも参加できそうです。
ブログ、何を書いたらいいのかわかりませんでした。でも、これからまたいつものように更新していこうと思います。
被災者の皆さんのことを心から応援しています。
ジュリエットの通っているプリスクールのある小学校では、
今週の初めに日本人の上級生たちが声をかけて募金活動を始めてくれました。
彼女たちの強い気持ちとすばやい行動に感謝、そして、たくさんのお金が集まってきていると聞き、みなさんに感謝の気持ちでいっぱいです。
たった1年半と少ししか住んでいないこの街だけれど、私たちが日本人だと知って心配して声をかけてくださる方たちや日本の皆さんのことを祈っていると言ってくださる方たちがたくさんがいます。そして、主人の家族・親戚・近所・友達、みんなが日本のことを祈っています。
テレビで地震の様子を見ながら、何かできないか、そう思って鶴を折っています。
私たちもカナディアン・レッド・クロス(赤十字)にドネーションしました。アドレスをのせます。
Canadian Red Cross
うまく言葉にできないけれど、毎日、日本のこと、思っています。
そして、これ以上被害が広がることがないよう祈っています。
Thank you very much for your thoughts.
We made a donation for the aid effort in Japan through Canadian Red Cross.
Here is the link to Canadian Red Cross.
巨大地震のニュースを見て、私たち家族もカナダの親戚たちも皆、心配しています。
どうか、みんな、頑張って。何にもできないことが本当に悔しくてもどかしいです、離れていてごめんなさい。
みんなで祈っています。
風邪っぴきジュリ、2日間も大好きなプリスクールを休んでようやく今日行けました。(プリスクールでは遊びの時間にドレスアップ用の花嫁さんのベールを女の子たちが付けてかわいかったです!)
でも久々のスクール&バレエはあまり食べていなかった体にはキツキツで、午後はたっぷりお昼寝中です。
Juliett had been having a high fever since Sunday. She felt much better this morning and went to pre-school today, Hooray! (some girls did dress-up at playtime.)
どうも急激に熱が上がることがあるジュリ、日曜の午後にちょっと熱いかなと思ったら、ぐぐっと39℃超え。夜中も熱が下がらずに月曜の午前中も39℃前後をうろうろ。午後に7℃前半まで下がって、もう家の中でぴょんぴょん元気にしていたので前の記事のシンフォニーの件で市議会に連れて行ったりしてしまったのですが、また夜に39℃まで上がり。。。火曜日は熱はないもの喉が痛いということで念のため学校を休み、午後にはもう完全に治ったでしょう。。。と思っていたらまた「寒い」と毛布を何枚もかけてカタカタ震えだし39℃に逆戻り。
ようやく今朝平熱に戻ってプリスクールに行けました。今日も午後になってまたちょっと暖かめなので、今夜注意です。
ジュリの熱、とくれば、ジュリの薬嫌いで父さん大奮闘、が今までのパターン。
主人が泣き叫ぶジュリの熱を冷まそうとこちら流の「冷やす」療法?で冷たいシャワーを浴びさせたり、プールに入れたこともありました。
全く薬を飲んでくれないジュリの大好きなチョコレートアイス・プリン・ミルク・ココア・いろんなもの(大好きなマクドナルドでもミルクに小細工をしたほど)に刻んだ薬を混ぜて、うそをついて食べさせるも、全部ことごとく見破られ、それが逆効果で私たちを疑い、熱が出ている間は何も(水すら)口に入れようとしないようにまでさせてしまったダディさん。薬=恐ろしいもの、という式がジュリの頭の中に定着してしまい、目薬を初めてさした時でさえ、目薬なのに怖くて吐いてしまったジュリ。
Juliett hated medicines(even eye drops), Col tried lots of different way (chopped tablets and put them in milk, chocolate ice cream, chocolate pudding,...etc) to give her, but every time she found out and also started to doubt us if we were putting medicine in anything.
今回も熱が出たと聞いて、またか、参った。。。と思ったのですが。。。
熱でほっぺを真っ赤にさせながら突然、「プリンとかアイスとかそういうのにダディが薬を混ぜるのは大嫌いなんだけれど、薬そのものなら口に入れてみようと思うの。」とジュリ。
But this time, to our surprise, she said. "I am going to take a small piece of medicine with water. I don't like mixing it with anything, like chocolate pudding, I will just bite it, OK?"
もう、夫婦で耳を疑いました。「今、なんて?」って。Col and I were like..."What!?" "What did you say just now?"
また直前になって、やっぱり怖いって泣き出すんだろうなと思って、丸い1センチ強のくすりを包丁で4等分してそのひとつを渡してみると、ポイッと口に放り込んで2・3回噛み、水をゴクリ。「そんなにまずくなかったよ。」
I broke a tablet into 4 pieces and passed one of them to her, she threw it into her mouth and bit twice then swallow it with a cup of water! Wow!!!
え。。。えぇぇぇぇぇぇぇ~!!! 飲めるんじゃん!
その後も、残りのピースを口に放り込み、口直しに金平糖をなめて、「私、もうベィビーじゃないから飲めるの。」と。
She took the rest of them too and said. "Mommy, I am a grown-up, so I can take medicine!"
それからも熱があまり下がらず、結局何回か飲ませたけれど、お水と一緒に普通に飲んでくれました。
これは、シンプルに最初から薬を手渡せば良かったのか、それともジュリが成長したのか。
とにかく、飲んでくれるようになって助かりました。
After that, she took 4 tablets during the 3 days without any problem. Wow! She IS a grown-up!
季節の変わり目、皆さんも風邪に気をつけてください。
歌うことの楽しさと歌の素晴らしさを改めて心から感じる経験をしました。
今晩はコンサートでした。
We had a concert this evening. It was a part of a week of choral workshops with guest conductor, Dr. Graeme Langager. I can't write how I felt through this experience in English very well, but only thing I can say is I just loved singing with him so much. It was an amazing experience!
今学期も1月からお友達と一緒に大学のクワイアに参加しています。でも、今期は前期のようなオケと一緒に歌を歌うような大きなイベントはなく、前回に比べて参加人数も少ないし(なんと約80人中、私のいるファーストアルトは7人!)、練習に通うことが「特別な時間」というよりは「日常」になってしまっていたのが現状でした。
今回のコンサートは「ゲストコンダクターとのワークショップ」ということで、隣のブリティッシュ・コロンビア州から指揮者を招いて一緒に練習し、コンサートをする、ということだったのですが、それを聞いた時にはうちの指揮者(第九を指導してくださった先生)がいるのだから、どうして指揮者を招くのだろう。。。なんて思っていたんです。
そして今週火曜日、初めてのゲスト指揮者との練習。
登場したのは若めの優しい感じの指揮者。ここの地元出身で、歌・合唱の勉強をしてアメリカに渡り学位をとって有名な指揮者たちの下につき、学校や大学で教えたり、クワイアの指導者として力を付けてきた教授で現在はブリティッシュ・コロンビア大学で指導しているのだそう。
なめらかで身軽な感じの指揮、「すごくいいよ、今のとても美しかったよ。」とたくさんほめる感じ、たとえを使ったり、ボードを使ったりして歌の意味や歌詞のつながりをわかりやすく説明する様子、指揮をしながらうまくいくと嬉しそうににっこりする様子、どれもうちの厳しい先生とほぼ対照的で、はじめは拍子抜けな感じさえしたけれど、歌っていると心地よくて、みんながすぐに夢中になっていきました。
私は音楽に詳しいわけではないので、全くの見当違いかもしれないけれど、この感じの違いはパーソナリティーももちろんあるだろうけれど、オーケストラの指揮を主にしている先生とクワイアの指導をしているゲスト指揮者の曲への取り組み方の違いもあるのでは、と思いました。(あと、もちろん、ゲストと常任の違いも。)
千秋さまも指揮者として、作曲家の残した楽譜に忠実、少しの音の高さや表示されている強弱とのずれは許さないし、楽譜にこめられた作曲家の意思・背景などを勉強してそれを音にすることを大事にしていたけれど、うちの先生はまさにそういう感じの指導。正しい音、正しいリズムができるまではじめからとことん厳しく指導するタイプ。
今回のゲスト指揮者は、それよりも、歌詞への気持ちのこめた歌い方、歌の背景、言葉の意味、どの言葉を大切に歌うか、そういうところをとてもわかりやすく指導してくれて、すごく新鮮でした。(それは、基本の音やリズムがそれまでの練習で身についていたから、そうだったのかもしれないけれど。)
指揮が変わると歌が変わる、なんて、考えたこともなかったけれど、本当にそのとおりでした。のだめの世界で言えば、千秋さまが指揮を振った時に黒い羽根が舞ったけれど、ゲスト指揮者の手からはまるでふわっと青空が広がって新緑の葉が舞うような、歌声が天に届いて一面星空が広がるような、私の中ではそんなイメージ。
前に、CPOのコンサートに行って彼らの演奏を聴いて、まるで一つ一つの楽器から細い線が出ていて、それが全て指揮者の手につながっているような感じがして、指揮者が彼らの糸を引いたり緩めたりしながら(いい意味で)操って曲を作り出しているように聴こえてすごいなと思ったけれど、このゲスト指揮者の熱意と魅力にクワイアのみんなが惹かれて、まさにみんなののどから糸が流れて指揮者の手につながったような感じでした。うまく言えないのだけれど、それは単に「強弱」とか「テンポ」とかを操る、そういうことでなくて、楽譜上にないことをたくさん教えてもらって引き出してもらった感じ。
彼の話を聞いて声を出してみると、自分たちでも驚くくらい音が変わる、楽譜上では同じ音を出しているのに。
練習を重ねていくうちに自分たちの歌がどんどん素敵になって、輝いていくのがわかりました。
金曜日の夜もリハーサル、土曜の午後もリハーサル、そして、土曜日の夜、今夜が本番でした。
すごかった。
コンサートでは、ゲスト指揮者が子供の頃に所属していた高校のクワイアや大学生のみのクワイアも参加し、彼が合計15曲を振ったのだけれど、彼の魅力に引き込まれているのは私たちだけでなくて、どのグループも同じ。みんな目がきらきらして一生懸命で、声が美しくて、聴いていて感動の鳥肌が立ちっぱなしでした。
私たちは6曲歌ったのだけれど、最初の1曲を歌い終わった時、すごく、すごくうまくできて、みんなが自然に笑顔になりました。私は普段すぐ緊張してしまうのだけれど、あまりに楽しくて、嬉しくて、歌いながらなんていい経験をさせてもらったんだろう、って、私たちの歌を聴いて!って、すごく幸せな気持ちでいっぱいで、緊張している場合ではありませんでした。
いっぱい拍手をもらって、指揮者の「いいぞ、うまくできてる」って笑みも曲の間にたくさん見れて、6曲歌い終わった時には大感動でした。お友達も泣きそうだったって。ほんと、その通り。歌の途中で一瞬「終わらないで。」って思ってました。
やっぱりいいなぁ、歌と音楽。
できることならばずっと続けたい。そう願います。
のだめの「先輩の背中。。。飛びつきたくてドキドキ。」、まさにそんな感じでしたよ。飛びつきはしませんでしたが、お友達と一緒にお礼を言って握手をしてもらいました。同じ70年代生まれだという彼、きっとこれからもたくさんの人たちに歌うことの喜びを教えていくんだろうな。
出会いに感謝です。