先日、夕方仕事帰りに郵便局に寄ってくれた主人が日本から2つの小包を持ってきてくれた。
ひとつはこの7年間、毎年私に高橋郁代さんのル・ベスベのダイアリーをプレゼントしてくださった、母が親しくさせていただいている方から。もうひとつは両親から。
集英社の雑誌LEEのウェブサイトで去年の10月のはじめ頃に知ったこと。それは、高橋郁代さんがお亡くなりになったと言うことでした。信じられなくて。。。今でもまだ信じられなくて。
直接お会いしたことはなかったけれど、雅姫さんの本とかLEEとかを読んで、本当に素敵なお花のアレンジをされる方だと知ったのが、結婚して興味がいろいろ変わった頃。それから、同じ静岡県三島市のご出身だと知ると、さらに親しみも憧れもぐっと増して、LEEのカレンダーを毎年楽しみにしていました。
そして偶然にも母のお友達のその方が高橋さんのご親戚だと知って、嬉しくて、憧れなんだと言う話をしたところ、ジュリがまだ小さかったある雛祭りの日に、高橋さんご自身が作ってくださったというブーケをプレゼントしていただいたのでした(30代のママ、薄いピンクとパープル系でとお願いしてくださったと)。本当に、嬉しかった。(その時撮った写真が上の写真とこの下の写真です。)
私はお花のアレンジのことはよく知らないけれど、「自然」に見せるって、実はすごく難しいと思う、それが完璧にできた美しい花束だと思いました。決して「ぼさぼさ・適当」とは違って、全て実はすごくきちんと計算されている、けれどそれが露骨でない。そういう感じだと。
緑がいっぱいで、お花が生き生きとして嬉しそうだった。躍動感を感じるってその時のブログに書いてありました。まだあんまり話さないジュリが指さしながら「きえーね(きれいね)」って何度も言ったとも。
その後、主人のパスポート関係の手続きで六本木の大使館に行った時、ル・ベスベのお店に行けたことも嬉しかった。ご本人にはお会いできなかったけれど、遠くから見えてきた時から、これもまた同じ、今までに見たことがある花屋さんとは全く違った印象の、本当に素敵な、ワクワクするお花屋さんでした。すごく納得したのを覚えてる。あの花束はこういうところから生まれるんだなぁ。。。って。
カナダに越してから、そのブーケをプレゼントしてくださった方が毎年ル・ベスベのダイアリーをプレゼントしてくださっていました。7年間も。ダイアリーは美しいお花の写真と書き込みが出来る手帳のページが交互に入って構成されているので、手帳の部分を取ると、素敵なお花の写真集になります。
カナダでも、この町でも一応お花は買えるけれど、私が好きだったスカビオサ、クリスマスローズ、アネモネ、それに芍薬は花屋さんでは普通は見ないかな。やっぱりバラとかチューリップ、あとガーベラ、ひまわり、ゆり、よく見ます。迫力とか鮮やかさとかが好まれるのかな。
ダイアリーにはそういう好きなお花も素朴なお花も毎年テーマごと、育代さんのこだわりが濃縮されて載っていて、とても楽しみでした。ラナンキュラスが、こんなにかわいいお花だったんだと知ったのもダイアリーを見て、でした。
高橋さんの残念なお知らせを聞いてから、去年は本棚から全部のダイアリーを取り出して、改めて1枚1枚お花を何度か眺めました。私の宝物です。
今年も頂いたル・ベスベのダイアリー。
6冊のダイアリーと一緒に大切にしたいと思います。
本当にありがとうございました。
☆☆☆
両親にはたくさんの無地の折り紙(だけを頼んだのに、その外にもいろんなもの)を送ってもらいました。ジュリはいっぱい柄の折り紙を皆さんから頂いてたくさん持っているのですが、今年も嬉しいことに、学校やガールスカウトから折り紙をやってくれないかと声をかけてもらって(私が「折り紙素晴らしいからやろう!」って言って作ったきっかけだけれど)、そういう時に必要なのは無地のいろんな色のシンプルな折り紙。折り紙に慣れていない子供たちには、折った時にしっかりと折り目の見える無地の折り紙が一番だと思って。両親に買ってもらって、送ってもらって、なんだか両親にお金を遣わせてしまって本当に申し訳ないけれど、カナダで買う折り紙はむちゃくちゃ高いし、もちろん町では手に入らないし、中には折りづらい厚めのものもある。すごく、すごく、助かっています。
私は、材料も提供して、ボランティアで教えて、。。。って利益も何にもないように聞こえるけれど、学校内を歩いていると、「また折り紙やってくれるって聞いたの。今から待ちきれないよ。」「あなたがまた学校に来てくれて嬉しいな、私の名前を日本語で書いてくれたしおりは今も読書の時に毎日使っているんだよ。」「わたし、今も自分の名前、日本語で書けるよ!」と、子供たちが話をしに来てくれる。それが私は何より嬉しいかな。そんな言葉と笑顔をもらうたびに、心の中がぽっと温まるのがわかります。
明日の節分用にもお豆も送ってくれました。またダディが鬼役かなぁ。。。
いつもどうもありがとう。
No comments:
Post a Comment