She loves eating snow...

ここのところ毎日、雪がちらほら。気温も最高ー１３度とかだったりするけれど、あの寒さを経験してからー１０度くらいなんて、外に出て遊ぼうよ！って気持ちになります。そのくらいならちゃんと着込んで出れば全然平気。慣れってすごいです。

暇人ジュリと私はお庭で雪遊び。ジュリもとうとう手袋を自分からしたがるようになってくれて、これで楽しく雪遊びが出来ます。
前にスノーマンや砦を作った話を周りの人たちにしたら、「スノーエンジェルはやったか？」と聞かれて、スノーエンジェル自体知らなかったのでやり方を教えてもらいました。
それがこれ！

何の跡もついていない真っ白な雪に飛び込み（仰向けに）両手足をバタバタして起き上がると。。。！
その跡が天使のようになります。
本当に天使みたい！しかも雪に飛び込んだのも気持ちが良くて、かなり嬉しくて、１人興奮している横で静かにもくもくと何かしている娘の姿が。。。

「ジュリ、なにやって。。。」
「マミィ、これ、アイスクリ（－ム）、みたい。」
そう言ってせっせと雪をつまんでは口に運んでいました。私が天使をやっている間もずっと食べていたみたいで、口の周りも鼻も真っ赤。寒いし、お腹も痛くなっちゃうかもよと止めても、私に背を向け食べ続けています。

本当に寒くなってきて、とうとうドアを閉めて家の中に入る振りまでしたけれど、そんなことお構いなしで、「おいしい。」とか言いながら１人食べ続けていました。
（でも、少しして手袋と服の隙間から雪が進入。手が雪に触れた途端、「つめたい！」と泣きながら雪から逃げてきました。）

そして、昨日の夜、ナナと楽しみにしていたバレエ「くるみ割り人形」を鑑賞してきました。「くるみ割り人形」を観るのは２度目、１０年前にイングランドでロシアのバレエ団のを観て以来です。
イングランドの記事でも昔書いたけれど、くるみ割り人形はこのクリスマスの時期には欠かせません。大きな劇場に着くと、バレエを見に来た子供たちもいっぱい。みんな飛びきりのおしゃれをしていました。ドレス姿のかわいい女の子たちはどの子もとってもかわいくて、いつかジュリとも観に来たいなと思いました。

観に行ったのは、このカルガリーのあるアルバータ州が誇る、アルバータバレエ団。バレエ団とその学校はカルガリーにあり、なんと私の母親の知り合いの息子さんがこの夏から留学しています、そんな縁もあって、観るのをすっごく楽しみにしていました。

プログラムをもらってダンサーの名前を見ると、服部有吉さんが１７日のくるみ割り人形役を踊ると書いてあり、かなりドキドキ感が高まりました。何度かアルバータバレエ団の広告などを見て、日本人のダンサーが数人活躍していることを知っていました。その中でもトップのダンサーの中の１人が服部有吉さん、以前はハンブルグバレエ団でソリストとして活躍されていたそうで、２年前からこのアルバータバレエ団に所属しているそうです。（彼の祖父はあの作曲家の服部良一氏。）

今回のくるみ割り人形は今まで何年も演じられてきたものを一新して、新しいコスチューム、新しいストーリー、新しい舞台装置で行われるということで、すごく注目を浴びていました。大きな劇場は満席。
美しい演奏と共に舞台が始まりました。キラキラため息が出るほどの美しい衣装と、素晴らしい表現力、時にお客さんを笑わせるユーモラスな場面もあったりして、子供も大人も舞台に釘付けだったに違いありません。やっぱり日本人として、こんな日本から離れた異国の大きなバレエ団でメインキャラクターを日本人が演じていることには特別に感動してしまって、服部さんの美しいソロやクララとのダンスには何ともいえない勇気のような幸せな気持ちをもらいました。

そして、もうひとつの楽しみが演奏。この間のべードーヴェンで一瞬にして虜になってしまったCPOが演奏しました。開演ギリギリまで、そして休憩時間にも、一番舞台に近いところまで行って、チューニングをするオーケストラの様子を上から見ることができ、これまた感激。第２幕で出てくる「こんぺいとうの踊り」の時に使われるチェレスタを見たのも多分初めてだったし、指揮者の総譜を見たのもなんかドキドキ、それにあのくらい狭いところでみんな密着してあの演奏を作り出していることにもゾクゾク。
「くるみ割り人形」のCDは何度も何度も聴いてきたけれど、やっぱり生のオーケストラとの違いを実感しました。見えなくても、どの楽器が演奏しているのかがまるで見ているかのようにわかるし、CDでは聞き流していた小さな音も耳にちゃんと入ってくる。今まで曲をひとつのまとまった塊として聴いてきた気がするけれど、あぁ、ここは小さくトライアングル、ここにはこうやってバイオリンが入っていたんだ、と本当に素人ながらもキラキラ散りばめられた美しい音たちを楽しむことができて、更にCPOの虜になってしまったのです。

帰りの車の中ではナナも私もここが良かった、あそこが素晴らしかったと会話は止まることなく、誘ってくれたナナに感謝・感謝の夜でした。