Tuesday, August 19, 2008

Donation

スーパーマーケットの子供用乗り物の上で。

前から気になっていたスーパーマーケットの出口に置かれた大きな大きなかご、いつも通るたびにかごが缶詰やシリアルなど食品で溢れています。今日、DONATEという文字がかごに貼ってある注意書きの中に見えて、初めてこれが寄付なんだと言うことがわかりました。
でも、スーパーの出口にどうして?

家に帰って、ナナに聞くと、カルガリーにはフードバンクと呼ばれるシステムがあって、色々な事情で食べ物に困っている人たちが人々の寄付によって集まった袋いっぱいの食べ物を決まった回数提供してもらえるそうです。食べ物をもらうためには、もちろん本当にそういう状況なのかなどの手続きが必要らしいですが、フードバンクって日本にあるのかな?私は聞いたことがなかったので、スーパーマーケットで自分の買ったものやその一部を帰り際に同じ街に住む誰かのために寄付するその行為に驚いたし、ショックを受けました。すごい、と。大学や大きな教会の中にもフードバンクがあるところもあって、学費や住居支払いでギリギリの学生たちや生活の苦しい地域の人たちをサポートしたりもしているそうです。

この国に来て、DONATION・寄付の意識の強さを色々なところで感じます。
今日はThrift storeに行ってきました。ここは人々の寄付で成り立っている、イングランドで言うチャリティーショップです。
人々の寄付したものがとても安く売られていて、その利益は色々な団体に寄付されます。大きな町には何軒も、小さな町にも必ず1軒はあって、イングランドでの1年間、私はしょっちゅうここを利用し、帰国する時には生活用品のほとんどを寄付してきました。カナダのスリフトショップも同じシステムで、人々の寄付に寄って得た利益は子供の教育機関とか、いろいろな団体に寄付されるそうです。
売られているものは本当にいろいろ。服・食器・家具・本・布・おもちゃ・・・なんでもありです。状態もいろいろ。食器たちなんて、私からすると、引っ越す時にはここでいくつか買いたいと真剣に思ったほどきれいなものもたくさんあって、まだまだ使える生活用品が格安で買えて、しかも支払ったお金が寄付されると言うのはすごくいいことだと思いました。

そして寄付と言うともうひとつ。
先日ジュリと主人に州の健康保険証が届いたのですが、そのカードの後ろには「自分が死んだ時に臓器提供(必要な場合は全て)をする場合はサインを」と言うことが書いてあり、主人は「僕はサインするけれど、ジュリのことはまたゆっくり考えよう」と言ってすぐに後ろにサインをし、主人の意思への同意者として私もサインをしました。

こういう寄付の高い意識はもしかしたらキリスト教の教えにも関係あるのではないかなとナナと話していて思いました。まぁでも、みんな誰もが平等で、困っている人がいたら助ける、これはキリスト教にかかわらず当たり前のことだけれど、時になかなか難しかったりもします。

寄付や教会のボランティアがとても身近に感じられるカナダ生活を送っています。私も1市民としてできることはしたいと思います。

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