ジェイミー・オリバー。
このブログでも何度か書いたことがありますが、好きなシェフ。
数年前だったら「大好きなシェフです!」って書いただろうな、でも、英国にもずっと行けてないし、彼のテレビ番組もウェブサイトも見る機会が減って、「大好き」って胸を張って言えないなぁと。
Jamie Oliver.
I like him. I have liked him for such a long time. I would have said "he is my most favourite
chef in the world!" a few years ago, but I haven't been to England for a
long time and also my chances to see his TV programs and website are
fewer now, so I hesitate to say "I am a huge fan of him".
私は大学を卒業したあと、1998年から1999年にかけて「海外の子供たちに日本文化を伝える」というボランティア(インターンシッププログラム)に参加しました。
日本で試験を受けて、研修を受けて、それから派遣先は国と行きたい学校のレベル(幼稚園・小学校か中学か高校か)は選べるけれど、それ以上は運次第。
私の派遣先は、イングランド中部の小さな町の幼稚園(から小学校2年生まで)でした。
幼稚園での経験と出会いは本当に素晴らしいもので本当に本当に行けて良かった。英国が大好きになったのもその1年間の経験から。そこで出会った友達とはあれから15年経つ今も親友。お手紙、メール、スカイプで交流を続けています。
I went to England in 1998 just after graduated my university. I joined a volunteer program that I introduce Japanese culture to children abroad.
I could choose a country and a school level(elementary, junior high, high) that I wanted to go, and the company gave me the chance to go to an elementary school(K to grade2) at a small town in the centre of England. I had a really good time all year with the children and teachers there, I am still good friends with some of them.
ステイ先はその学校の校長先生のお宅でした。
初めてのホームステイ、文化の違いと考え方の違いに戸惑うこといっぱい、振り返ってみれば「いろんな経験をさせてもらった」と言えるけれど、辛いこともいっぱいで、英語がそれほど出来ず悔しい思いをしたことも何度もありました。(今思えば彼女も大変だったと思う。私は私でどうしても言い返したくて、辞書を常にポケットに入れていたので、私の英語力はそこでかなり養われた大きなプラス面もあり。)
毎日学校から帰ってからは一人で部屋で過ごすことが多かったのですが、もう限界だ、ステイ先を変えてもらおうか、でもそうしたら今通っている学校にも行けなくなってしまう、英国生活も残り数ヶ月だからもう少し頑張ろうか、頑張れるか、そのことを悩んでいた頃、テレビをつけた時に偶然やっていたのがジェイミーの番組でした。
But homestay experience was not so good. It was because it was the first time for me to live with someone else, and I had learned English but hadn't had chances to communicate in English before. I couldn't get along with the host mother well, I wanted to explain and give my opinion to her but it was hard and there were lots of culture differences(I know she had had hard a time with me too). I wanted to change home stay family but if I did so, I couldn't go to the school any more. I spent lots of my time in my room thinking about the better(best) way to solve the problem.
始まったばっかり、彼の初めての番組でした。
あの時ジェイミーは23歳(私も23歳)、それまで真剣に料理番組なんて見たことがなかった私、びっくりするぐらい楽しそうに、ラフに適当に、そしてシンプルにおしゃれにお料理を進めていくジェイミー、その説明の仕方もまるで友達が話しているようなそんな感じ、しかも、かっこいい。
30分の番組はすっごく楽しくて、それを見終わったらまるで魔法をかけられたみたいにすごく元気になって、毎週の番組が楽しみになって、そして英国で食べるパンや料理にも興味が出てきて。。。それからの数ヶ月は週末に一人で隣の大きな街のいろんなカフェやデリに行ったり、今まではお洋服(古着)の買い物にウキウキだった休暇のロンドン南下も、それに加えて食べ物を楽しむようになったり、私の英国生活が彼に大きな影響を受けてキラキラしたものになりました。
One day I was bored and tired thinking, and I put the TV on.
I saw Jamie Oliver on TV, it was his first TV show and it had just started. The 30 minutes show was so much fun, I had never thought that cooking was so easy, fun, simple, and stylish before. In the show, he was talking as if he was talking to his friends, he was very cool too, soon I became a fan of him, I enjoyed watching his show every week until I left England.
His show also gave me interests what I eat in England too, after I started watching his show, I enjoyed going to cafes and delis in towns and cities in England.
I liked to go to markets and vintage clothes stores in London before, I also enjoyed "eating" in London after watching his show.
だから、彼のお料理が好きと言うよりは、あの時の自分をひょいって救い出してくれたジェイミーが好き。 なんです。今も感謝してます。
So, I like Jamie Oliver because he(his shows) changed my life in England and gave me interests in food, cooking, and baking. I still appreciate that.
これ、私のブログの一番初めのジェイミーの写真は彼が銀座アフタヌーンティールームで数年間メニューをプロデュースした「ベイカー&ダイナー」というレストランのオープンの日の写真。
その日はジェイミーが来日してしかもお料理も自ら振舞うということで、朝7時頃から並んで、本当に彼に会うことができました。2002年の夏。あの瞬間の感動は今も思い出すとドキドキ。
He once produced a Japanese cafe&restaurant in Tokyo in 2002, I went to see him there on the opening day.
待っている間、ガラス越しに見る彼はテレビと同じ、ハーブを手でむしって、石の器でつぶして、オリーブオイルをどくどくとフライパンにかけて。
「みんな、僕たちのお料理を食べるのを楽しみにしてくれてありがとう、今日は外はすごく暑いよね。」いろいろ気にかけて声をかけてくれるのもテレビの彼で感じた印象そのもの。
There were so many people came to the restaurant on the day the restaurant was at underground, but the waiting line was up the stars and continued far outside of the building. I went there so early that I was able to see him cooking through glass windows while we were waiting the restaurant opened. I saw him picking herbs and crushing them in the stone bowl(herb crusher?), I saw him poring olive oil into a frying pan, I was very impressed to see him cooking with my eyes.
オープニングの日限定のランチは60食限定、それ以降は通常ランチメニュー。建物の地下から外の外までずらりと並んだと言うあの日、私と私に付き合ってくれたお友達は朝一番から並んだ甲斐ありレストランの中に通されて、特別ランチをいただきました。イカとお豆とハーブの温かいサラダ、ジャガイモとペスト、グリーンビーンズのパスタ、ウズラのロースト、シャンパンとフルーツのゼリー、それにワイン。プレゼンテーションに毎回感激、お料理ってこんなに素敵なんだな、人をウキウキさせるんだな、と感じた特別な時間でした。
They made regular lunch and also they had special opening day limited 60 lunches. My friend and I were lucky and we arrived early enough to have the special lunches there. Warm squid salad, potato and green beans pest pasta, roasted quail, champagne jelly and white wine. We were very impressed to see their beautiful presentations and I thought how stylish cooking was, how wonderful cooking was to make people so excited and happy.
ちなみに、「おいしかったかな?」って会計を済ませようとしていた私たちのところにちょうどジェイミーが通りかかり聞いてくれて、英国で初めて番組を見て私の生活が変わった、ありがとう。などと書いた手紙を渡すことができました。そのあとの握手会にも参加できて、粉からパスタやパンを作ったり、ハーブをちぎるあの手と握手をして、話もすることができた、伝えたかったありがとうもしっかりと伝えることができた。
英語をもっともっともっと頑張ろう、お料理も楽しみたいと、また私の背中をぐんと押してもらったそんな体験でした。私のお料理・お菓子・パンへの興味はジェイミーに始まった、と思います。
When we were paying at the entrance of the restaurant(Japanese style), Jamie passed by, and he asked if we enjoyed his lunch. Of course we did! I was able to gave him a letter, I was also got a ticket to meet him in person after the lunch time, I shook his hand that makes amazing bread, pasta, and beautiful dishes, I also told him that I saw his first show in England and that changed my life and I appreciated him. I was so happy, I wanted to learn English more and more, I wanted to learn cooking and baking more too.
それからもジェイミーへの憧れは続き、彼の本は毎年楽しみにしています(買ってない本もあり)。
主人との英国新婚旅行、ロンドンの彼のレストラン「フィフティーン」に行ったきり、英国には行けていないけれど、彼の活躍を遠くカナダから応援しています。
カナダの家にはどこも大きなオーブンがあるので、日本では眺めるだけ、まるで写真集のようだった彼のレシピ本も、ちゃんとレシピ本としての役割を少しずつ果たし始めています。
オリーブオイルをすごく使うこと(カロリーが多くないか?)と、私がにんにくをたくさんは食べられないこと(彼はにんにくをごろごろ使う)、あとファンシーな食材を結構使うのでうちの家計はまだそういうレベルでないこと、こういう理由で挑戦できていないレシピは山ほど。
Since Col and I went to his restaurant "Fifteen" in London during our honeymoon, we haven't been to England. But I enjoy checking his books, and sometimes website and TV shows.
In Japan, we didn't have a big oven and I just saw his recipe books as beautiful photo books, but now we have an oven in Canada, I have tried some of his recipes and we all enjoyed them.
だけれど、今年頑張ってみようか、と、考えたプロジェクト。
「ジェイミーのお料理にもっと挑戦してみる。」
I thought.... " I have lots of his books, why don't I try his recipes more?" and thought about one of my favourite movie, "Julie and Julia".
Shall I do "Jamie and Eriko"?!
最初は好きな映画「ジュリー&ジュリア」を真似て、選んだジェイミーのレシピ本から毎日とはいかないけれど、そのレシピ本を制覇しようと、思ったのだけれど。。。うさぎとか使ったりするのは絶対できないししたくないし、手に入らない食材もかなりあるので断念。この町では新鮮な魚は全く手に入らないし。毎日頑張ったらエンゲル係数上がりすぎて、多分すごく体も大きくなると思うし。。
Hmmm.....No. We can't afford his fancy ingredients. I never want to cook rabbits and we can't get any fresh fish in town. If I try making one of his recipe every day(every meal?) then our Engel's coefficient would go so high too.
あんまりルールを作りすぎるとイヤになってしまう性格なので、できる範囲で、そして楽しんでジェイミーのレシピをいろいろ試してみようと思うのです。
編み物もクラフトもするけれど、家族の体のもとの「食」にもう少し目を向けて、ジュリにもいろんなものを食べて欲しいと思いました。主人もかなり楽しみにしてくれています。
平日は次の日のお弁当を考えながらの夕食の献立になるので、いつも通り和食が多いと思うけれど、 ローテーションになりがちな日々の食事にちょっと新鮮なものが加わったらおもしろいかなと思って、ま、とりあえずやってみようと思うのです。
But I have many books, and I think it would be so nice to try some simple recipes to know something new. I would like to try new recipes too. Col will enjoy that idea for sure, Juliett might too.
I love baking but cooking is ok and I have cooked similar things as routine, it might be a nice idea to know about cooking more.
So I decided to do this project, "cooking with Jamie".
前置きが長くなりましたが、2013年のプロジェクト、曜日も指定せず(多分週末を主にできれば週1のペースで)、その時の気分と季節や天候、家計状況でできるペースで進めていきます。前菜も主食もデザートもドリンクも、ジェイミーの本に載っているもの全て対象。うちはお肉をそれほど食べないので野菜ものが多くなるかな。 レシピは載せられないけれど、どの本からどんなものを作ったか、あまり素敵なコメントはできないだろうけれど、作ってみて食べて感じたこと、書いていきたいと思います。
いろんな食材といろんな料理の仕方が勉強できたらな、と思っています。
プロジェクトのタイトル兼レイベルは「cooking with Jamie」です。
I am not going to make strict rules because they might make me dislike cooking.
Depends on the weather and seasons, and our budget, I will decide what I can make from his recipe books and I will write about them. I hope I will do it once every week. Salads, main, desserts, pasta, drink, anything from his recipes is considered as the project. Label is " cooking with Jamie ".
I am looking forward to it!
6 comments:
Sounds like a great challenge. Perhaps I should do the same with the new soup cookbook....maybe a new one each week through the winter.
Have fun with it.
なんて心躍るプロジェクト!
ジュリー&ジュリア私も大好き♡ボナペティ♡ですよね♡
ジェイミーは知りませんでした!ハンサム!これからさらに遊びに来るのが楽しみになりそうです!!
Hi, SJB.
Thank you for your comment. I thought of the idea a while ago, but I wasn't sure that we could afford it because Jamie uses quite fancy ingredients. Col liked the idea too and he made a budget for it, so we will try! We won't go too much though.
Making new soup every week in winter is a great idea too!
Good luck!
linenさん、こんにちは。
コメントどうもありがとうございます。
世界中にシェフ、いっぱいいますね~!フードネットワークとか見てると、いろんなシェフがどんどん出てきていてびっくりです。
本当は和食をもっと上手になりたいのだけれど、手に入らない材料もいっぱいなので、ここにいる時はここで手に入るものでいろいろ挑戦してみようかな、と。
スローペースで進めていくつもりですが、またぜひ遊びに来てくださいね。linenさんもカナダの冬を楽しんで過ごしてくださいね。
こんにちは、お久しぶりです。幼稚園行事に終われていて、なかなかコメントできませんでした(涙)でも少し時間ができたときに必ずブログ拝見してます!
ERIKOさんの英国生活が詳しく書かれていてわくわくしながら読みました。英国では幼稚園に行っていたんですね。いつもじゅりちゃんとの遊び方がとっても上手なerikoさんなので納得しました。
ジェイミーを好きになったいきさつを読んで私もフランスにいた頃のことを思い出してしまいました。
パリの寮でなかなか心を開いて話し合える友達もできず、毎日帰りたいと泣いていた頃。日本から持ってきた山崎まさよしのCDにいつもはげまされていました。まるで私の孤独を代弁してくれて耳元で私に歌ってくれてるように感じました(恥ずかしながら)なのでERIKOさんの「ジェイミーが友達に話しかけるように」ていう表現がとってもよくわかりました。会って話した事がなくても魂がふれあえることってあるんだ!とその時思いました。
それから少しずつ友達もできて忙しくて楽しい日々になりすっかり泣くこともなくなったけれど、あの最初の頃の気持ちは今思い出すと甘酸っぱいようないい思い出に変わっています。
きっとERIKOさんも辛い思いや寂しい思いをたくさんしたからこそジェイミーのことを大好きになれたんでしょうね。
erikoさんが家族や友達や思い出をとっても大切にしながら今を生きてらっしゃることがブログからすごく伝わってきます。私も日々を自分の愛する人たちや思い出できらきら照らせるようにすごしたいな。
では、寒い季節になりましたが元気にお過ごしくださいね。
りーさん、こんにちは!
コメントどうもありがとうございました。
お忙しそうですね、もうすぐ娘ちゃんの卒園ですもんね、しかも1月は娘ちゃんのお誕生日がありましたよね。
おめでとうございます☆いいお誕生日になりますように、そして6歳もワクワク、ニコニコ、嬉しいこと楽しいこと笑顔いっぱいの歳になりますように!
りーさんのパリの話、「甘酸っぱいようないい思い出」っていいなぁって思いました。シェアしてくださってありがとうございました。
そう、海外ってとっても憧れて渡るけれど、いいことばっかりじゃないですよね、まして旅行でなくて生活となると、辛いこと、悔しいことのほうが多いのかもしれないけれど、でもだからこそそこで体験した小さな幸せがキラキラ輝いて、その場所を全てをひっくるめて大好きな場所に思えるようになるんじゃないかななんて。
でもそれは、海外が特別なわけではなくて、日本国内ももちろん同じような気持ちになること、いっぱいあると思いますが、「言葉の違い」の壁は大きいかな・・・。
カナダはフランス語と英語が公用語なので、商品のパッケージはほぼ全て片面英語で片面フランス語で書かれています。カナダに何年も住めばフランス語に見慣れて少しはできる(わかる)ようになるかなぁ。。。なんて考えていたけれど、それは本当に甘くて、全然進歩なし、です。
りーさんはフランス語を勉強されていたのでしょうか、フランス語が読めるのってすごくかっこいい!
りーさんはパリにその後遊びに行ったりしていますか、私はずっと行けていないけれど、結婚して親になった今はあの頃とは違うものに興味があるし、同じものでも違う目でしかも娘と一緒に楽しめるんじゃないかなって思うと、ウキウキしてきて、機会があったらまた行きたいなぁって思います。
りーさん、お忙しい中見てくださってどうもありがとうございます。とても嬉しいです。
いい週末をお過ごしくださいね☆
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