癌と戦っていた大切な方が永眠された、と。
彼女は母の水泳のコーチでした。水泳が得意なだけでなく、いろんなアウトドアスポーツもモリモリ、いつも颯爽としていて、そしてガーデニングの天才、お料理やベイキング、手芸、大好きな海外旅行、得にフランスが好きで、一人でひょいっとブロカントに出かけて宝探しを楽しむ、雑誌にも取り上げられた素敵なまるで宝箱のようなお家には今まで集めてきたきれいなもの、美しいものでいっぱい、あげたらきりが無いほどの趣味の引き出しの多さ、彼女と話すと話が終ることがなく、本当にかっこよくて素敵で優しくて頼もしくて、魅力的な方でした。
私たちがカナダに移住する少し前に伊豆にあるお庭でのガーデンパーティーに呼んでくださったのが出会い。自分で作り上げたというガーデンはまるでそこだけ夢の世界のような美しさでした。木々や花、野菜たちがのびのびと育ち、気持ち良さそう。自然に囲まれたツリーハウスのような隠れ家でいただく彼女の手作りのお料理やお菓子はどれもとってもおいしくて、こんな素敵な方がいるんだ、と憧れでいっぱいの気持ちになったのを今も良く覚えています。
移住前で不安いっぱいだった私に、「辛かったら我慢しないでいつでも帰ってくればいいのよ。帰る場所があるんだからね。」とにっこりと言ってくれた彼女、その言葉がどんなに私の気持ちを楽にしたか。それからカナダにいる私とジュリのことを気にかけてくれて、ブログも見てくださっていたし、コメントもくださっていて、私たちの大きな励みでした。
ジュリが9月のテリーフォックスランで「この人のために私は走る」というメッセージを掲げて学校生徒全員で村中を歩くことになった時には癌と戦う彼女の名前を書いて歩き、その後その胸につけたメッセージとジュリの写真を彼女に送ったら5歳の子が5キロも歩くのは大変だったねと本当に喜んでくれた、ふるえた字でありがとうと闘病中の体なのに、ジュリと私にかわいいもの、彼女の大好きなものをいっぱい詰めた小包を送ってくれました。前にブログに載せた私のインスピレーションボードの中心にいる金のうさぎは彼女からの贈り物。ヨーロッパの刺繍や花や緑の美しい絵葉書、ジュリにも私にも素敵をいっぱい届けてくださいました。
この町に越してきたこともブログを見て知ってくださっていて。とっても素敵で魅力的な方だから、数え切れないほど彼女を慕って交流のある方々、それにたくさんの生徒のみなさんがいる中で、私たちのこともいつも気にかけてくださって。私はカナダで元気にしています、こんなこともしたよ、こんな料理も作ってみた、ジュリはこんなに大きくなりました、ってベッドから見てくださる彼女に少しでも元気が伝わるといいなと思っていました。日本に会いに行けなかったことが悔やまれます。
辛い闘病生活から開放されて体が楽になったこれからは、天国からまた行きたかったヨーロッパの蚤市場や美術館、世界中の美しい自然、大好きなジャックラッセルたちをゆっくり眺めてくださいね。 ブログもまた見にきてくださいね。
私は彼女に出会えたことを本当に感謝しています。彼女みたいな素敵な女性に少しでも近づけるようにこれからも感性磨いていきます。
「毎日を丁寧に。」彼女の言葉、いつも忘れずにいたいです。
ブログにこういう個人的なことを書くのはどうかな、と思ったけれど、私のブログを楽しみに見てくださった彼女だから書こうと思いました。
Riccoさん、どうもありがとうございました。 大好きです。
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