Tuesday, September 29, 2020

Autumn colours!


雨の予報だった今日は仕事が休みで、こんなにきれいに晴れて外に出たら秋の色がいっぱいで、これを見逃したら後悔すると思って学校から帰ってきたジュリを誘ってトレイルを少し歩いてきました。

写真よりも実際はさらに色が深くて、鮮やかで、幅があって。。。山に秋がきたなぁと感じました。ここ数年、9月に必ず雪が降っていた気がするけれど、今年はまだ。暖かい秋が続いてくれたらいいなぁと思います。

Sunday, September 20, 2020

a new sweater & a nice afternoon walk

ここ数日、多分アメリカからかな、ひどい山火事が起こっているけれど、その煙が流れてきて、外に出ると少し煙のにおいがして、周りの山が見えない感じがありました。昨日の夜に大雨が降ったからか、今朝はカーテンを開けると山がまた見えて、元の景色に戻ったけれど、随分と黄色が多くなったなぁ。。と感じました。

ということで、車で5-10分ほど先の小川へ、秋の色を見に行ってきました。小さなクリーク、今までここに来たことはなくて、うろうろ歩いて見るととてもいいスポットだとわかりました。来年の夏、遊びに来たい。


大きな川に合流します。
まだまだ緑が多いことに少しほっとしたり。でも、まるで太陽の光がそのまま葉っぱになったような鮮やかな黄色にはやっぱり目が行きます。ほんとうにここは9月でもいつ雪が降ってもおかしくないけれど、いまのところ比較的暖かい秋の日々でラッキーです。きれいな色をいっぱい目に焼き付けて、白くて長い冬に備えます。



ちょこちょこと進めていたトップダウンのセーター、完成。
色がとても気に入って、早速これを着てこの小川に行きました。袖は短い方が好きで、メインカラーを3かせのところを2かせしか準備しなかったので、ひじあたりで糸が終わってしまって、ヨークの部分の模様を少しまねしながらコントラストカラーで袖をつけ足しました。すごく軽くて、暖かくて、ちょうどいいサイズでとても気に入りました。
パターンはラヴェリーで購入、フィンランドに住むVeera Valimaki さんというデザイナーさんの Night Thoughts という名前のパターンです。ヨークの模様がとてもかわいい。

一緒に置いたのは同じコントラストカラーで以前編んだ帽子、ジュリや友達に「あらびき肉の色の帽子」と呼ばれた、確かにそう言われるとそう見える、実際は「ルバーブ」という名の色の糸で編んだ帽子です。

トップダウンのセーターが着やすい、しかも編むのがパーツごとを編んではぎ合せるよりもずっと楽だということを知ってから、トップダウンのセーターを今年だけで5枚編んでいます。まだまだ編みたいものがいっぱい、「編み物の秋」が嬉しい日曜日です。

Sunday, September 13, 2020

relaxed weekend

リラックスできたいい週末でした。

コロナ予防でいろいろなことが変化して始まった学校、とりあえず無事に初めの1週間が終わりました。多分、気分的に疲れたのだと思う、ジュリはお昼近くまで寝ていました。

暖かい午後は散歩に行ったり、ハンモックで読書したり。ハンモックは私の両親がジュリの高校入学祝にプレゼントしてくれたもの。ものすごく気に入って、毎日ゆらゆら読書したりアイパッドでゲームしたりして過ごしてます。

私は横で編み物したり。

玄関のリースをちゃちゃっと秋風にしたり。日焼けして色が変わって乾いてしまうので、松ぼっくりをグルーガンでつけただけのシンプルなもの。

友人からメタルスタンプの道具を買って、ここのところメタルスタンピングが新しい趣味になりそうです。こういう手作業がすごく好きだから、1文字ずつ打っていくのが楽しい。しかも、好きな感じの新聞やタイプライターで使われるようなフォントの文字のセットを売ってくれたので、気に入っていろいろ試しています。細いリボンもアマゾンで購入して、夏の間に作ったいろんなチャームたちに通しました。友人たちや家族に渡すと喜んでくれます。

散歩していて、確実に茶色が多くなってきていることに気づき寂しく感じます。この山は5月の中旬頃ようやくつくしが出てくるくらいで、春夏が本当に短い。緑を楽しむ期間が3か月と少ししかないので、また茶色の世界かーと思うと少し気分が下がります。
秋が長いといいなぁ。。。と願いつつ、いつ雪が降るかもしれないので、ジュリにいいスノージャケットを買いました。

Tuesday, September 08, 2020

Her first day at high school


とうとう、新学年新学期が始まりました。6月にミドルスクールを卒業して、ジュリはハイスクール、と言ってもこの町の学校は9-12年生がハイスクールに行くので、日本だと中学3年生です。

先週は少し早めにしかもコロナでの制限もあるので、9年生になる約50人の生徒たちが2つのグループに分かれ時間を離して、さらに小さなグループに分けて距離を保ちながら校内を見学して先生たちに会うオリエンテーションがありました。


コロナの影響で、この新学期は①学校に毎日実際に通う②週の半分はオンラインで家から参加して残りを学校に通う③すべてオンラインという3つのオプションから選択することになり、どのくらいの生徒たちが実際に学校に通うのか私はわからないけれど、先生たちにも生徒たちにとってもチャレンジングな年になりそうです。夏休み返上で毎日、どうやったら学校がスムースに運営できるか、どうやったら安全に生徒たちを迎えられるかを考えてくださった校長先生には本当に感謝しかなくて、この新しい1年がうまくいくことを願うばかりです。

「さぁ、じゃぁ、行きますか!」と、ランチ休憩に家に戻っていた主人と一緒にジュリが高校見学に行く様子を見て、この町に越してきた8年前にはまさかジュリが主人の教える高校に通う時までこの町に住み続けるとは思いもしなかったので、いきなりなんだか不思議な気持ちになりました。

「まさか、この日が来るとはねぇ。」と言う私に、「まさか自分の娘を教えることになるとはね。」と主人、それを聞いてにやにやしながら、「もしかして、いつか自分の娘を教えたいと思って教師になった、なんて言う?」とジュリ、「そうさ、それを夢見て10年、とうとうこの日が来たかと感無量だよ!!」とジョークを言いながらも主人は嬉しそうでした。

一緒に並んで高校に歩く二人の後ろ姿を見て、大きくなったなぁ。。と。主人は190センチ以上あるので、ジュリはこの夏に私の背を越してさらに少し伸びた気がします。

ちなみに、彼女の高校生活一番最初の授業は、選択授業としてとった「インフォテック・情報技術」のクラスです、担当教員は主人。そのせいか2人とも少しリラックスした朝でした。お父さんに学校で教わるってどんな感じなんだろう。。いい初日になることを願っています。


校内ではマスク着用なので、夏の間に作ったり買ったり。。。洗って使えるマスクを各自15枚くらい準備しました。いろんな形を試したけれど、結局ジュリと主人は市販のがいいようです、鼻の形と高さとかが違うからか、しっかりと合う形を作るのは難しいなぁと感じました。私は私に合う形を見つけたので、作りました。ジュリは紺か黒か青じゃなきゃ嫌だと、地味なコレクションです。

私も、図書館で働いていた時、生徒たちが教科書や参考本などを借りに来るのを見て、ジュリの学年ももうすぐだなぁと楽しみにしていました。6月に仕事を辞めて、それも叶わないと思っていたけれど。。。。。

どうしても納得がいかないことがあって自分で決めた退職だけれど、大好きだった仕事内容に未練を残して、これから先ずっと辞めたことを辛く思うくらいならば、次回は笑顔の退職ができるようにもう一度働かせてほしいと図書館に話してみようかと夏の間に何度も考えて、上司と話をし、2週間前からまた図書館で働いています。戻ってきてくれて心の底から嬉しいと言ってくれる同僚たち、もう一度チャンスをくれた上司に感謝です。思うことはあるけれど、仕事があることに感謝し、自分ができることを精いっぱいやることに集中しようと思っています。

なので、家族3人が同じ建物に通います。小学1年生の頃からボランティアを通じて知っているジュリのクラスメートたちの成長も見ることができるのが楽しみです。

コロナ禍でいつもとは違う形で始まった学校生活。

町の子供たちがハッピーな初日を迎えられることを願っています。

Friday, September 04, 2020

Anne of Green Gables / Anne with an E

ジュリとのブッククラブがまた始まりました。

今回はなんと、「赤毛のアン」です。

カナダに暮らしているけれど、ここから反対の東側にあるプリンスエドワード島でのお話。確かジュリがもう少し小さい時、シークレットガーデンとかを読んでいた時に続けてクラッシックを読もうと思って読んだことがあったけれど、途中でやめてしまった本でした。

数週間前のある夜にジュリと何かテレビを見ようか、と、ネットフリックスで見るものを探していた時に、”Anne with an E" というテレビドラマを見つけました。ジュリと話して、1話だけ一緒に見てみて、そのまま見続けるかどうするかを決めようと見始めた時から、その映像、特に美しい自然、そして衣装、それに日々の生活の様子。。。見入ってしまって、シーズン3まで毎回すごく楽しみました。私はサブタイトル付きでもう一度見たほど。

映像は美しいものが溢れているけれど、内容はヘビーなものも多く、ものすごくひどいいじめ、人種差別、LGBTQについて、カナダのインディジネスの人々の暮らし(レジデンシャルスクールのこと)、女性の権利について、などなど、見ていて胸が痛くなる場面も数多かったです。このドラマは原作の本にそのまま沿っているのではなくて、それをベースに作られた別のもので、それを知らずに見ると、「本はこうなのに、このドラマはひどい。」という印象を持つかもしれません。

(日本でもNHKで「アンという名の少女」という題名で9月から始まると聞きました。)

私はジュリと毎回見た後に意見交換を随分としました。ちょうど13歳のアンの設定だったので、同じ13歳のジュリも自分の生活と比較したり、自分がアンだったら。。と考えてみたり。。。そういう時間を一緒に持てていいタイミングだったと感じています。

本棚に眠っていた”Anne of Green Gables" を取り出してきて、チャプター1だけ読んでみる?と聞くと、「いいね!ドラマと原作がどういう風に違うのか気になったんだ」とジュリ。

それから毎日読んでいます。カナダの自然の描写が、実際にカナダの山に暮らしているからか、手に取るようにわかります。アンの話しっぷりにジュリがくすくす笑ったりしています。

ドラマを見ている時も、本を読みながらも、今の生活がいかに便利で何でも簡単に手に入ると感じます。自分たちの生活やすぐそばにある偉大な自然に感謝するのと同時に、見直せること、例えば、物を大事に使い続けることとか、すぐに買わずに工夫できることを考えてみるとか、そういうことをジュリが一度立ち止まって見まわして考えてみることもいい機会になったと感じます。アンの友達やクラスメートのために立ち上がって、いじめや差別に対して違うものは違うと言える勇気、正直でとにかく思ったことをすぐに口にして行動してしまうから失敗することもたくさんあるけれど、何事にも真剣に正面から向き合う行動力と熱意、そんな様子にジュリは共感や興味を感じるところがあるようでした。

子供の頃にもきっと読んだと思う、赤毛のアン。プリンスエドワード島はものすごく日本人観光客に人気だと聞いても、今まで訪れてみたいと思うこともありませんでした。でも、カナダに移住して12年、今回こうやってまた「赤毛のアン」と出会ってみて、行ってみたいなと思うようになりました。ドラマは全部ではないけれど、プリンスエドワード島で撮影されたそうです。映像がとても美しいドラマでした。

Wednesday, September 02, 2020

my first steeked cardigan

編み物歴8年。(これは新しく挑戦した編み物の覚え書き、ものすごく長いです)

1か月かけて作った、私の初めての「スティーキング」のあるカーディガンです。


スティーキングはすごく簡単に説明すると、今回のカーディガンの場合、カーディガンだけれど、セーターのようにつなげて輪にして編んでから、切りしろの処理をして、はさみで前中心を切り、カーディガンにする、ところのはさみで編地を切ることを指すのだと思います。同じテクニークは、フェアアイルで編んだベストの襟ぐりのあたりをVにする時にも使われてます。

編み物を始めてから数年は三國万里子さんの編み物の本にはまり、結構彼女の作品を編んできたけれど、その本(私は6冊三國万里子さんの本を所有しているけれど、その中の5冊にスティーキングを使ったフェアアイルの作品がある)の「スティークの始末の仕方」という写真付きの説明を見ては、こんなテクニークがあるんだ。。。編んだものを切るなんて。。ほどけないのか?どうなってるんだ?と、思ってきたけれど、まず、フェアアイルのようないろんな色を使って編むのがどちらかと言うと苦手で、「へぇ。。すごいもんだなぁ。」と、ぱらぱら見るだけでした。

このコロナ自粛で、仕事も辞めて本当に家にいて、毎日必ず、数分でも数時間でも編みものをしている自分に気づいて、編み物があって良かったなと何度も思う日々。それならば、似たようなものばかり編んでいないで、苦手と思ったり、難しいから。。と思ってきたものに向き合って時間をかけて挑戦するいい機会かもしれないと思って選んだのが「スティーキング」のある作品でした。

左のラベルに「正真正銘、本物のシェットランド・ウールです」と注意書きがあって驚きました。英語でもリアルのだと記載されてるけれど、外国語は日本語だけ。なぜ日本語だけ?需要が多いから?それとも日本だけ疑うことが多いから?

パターンはラヴェリーから。サンプルは明るいピンクだけれど、黒をベースにしてみたくて、いくつか色を取り寄せました。以前はもともとケチり症な私は「編み物の本の指定糸を買う」ということは自分のスキルに対して高価すぎてできないと感じていて、「三國万里子さんが使っているから高価に違いない」と勝手に思い込んでいたシェットランド製の糸は25gで6ドルほど。カーディガンを作るのに黒8つ、グレー4つ、そしてヨークの部分の色4つ(でも少ししか使わない)、全部合わせても100ドル以下で、これで新しい技術を勉強できるのならいい値段だと思って、自分で思い描いた色の組み合わせをネットで探して注文しました。

数少ない組み合わせをぬりながら考える。
買ったもので編むと、なぜこの色を。。。と思う位、気持ちが悪い色合い。

ネットでの毛糸の買い物は難しい。ヨークの部分に使いたいと思った色はどれもオンラインショップの写真よりも随分と明るいものが届いて、ものすごくがっかりでした。いろいろ考えて編んでみるも、こんな色合いのカーディガンは着ないと、いつか実際にお店に行って手に取って色を比較しながら選べる日までこのチャレンジは取っておこうと何度か箱にしまおうとしたけれど、最後に、オーダーしたものとは違う、ずっと毛糸箱の奥にしまってあったウール100%の同じ細さの糸たちを使って編んだらどんなものか見てみようと編んだ色合い、これならば、まぁ欲しかったものとは程遠いけれど、できたら着るんじゃないか、いつになるかわからない毛糸屋さんへ行くことを待たずに編み続けてもいいんじゃないかと、そのまま進むことにしました。

ウキウキする色合いではなく、進みはかなりゆっくりでした。どうにかモチベーションをあげようと、編みながら使っている糸を見て、何かワクワクするものを連想できないだろうかと考えていました。ちなみに、糸を交換したり、模様を編んだりすること、そこまで大変でも嫌いではないなとも感じ始めていました。

お茶のような薄い緑だしねぇ。。。と編みながら思っていた時に、「ん!これはまさに鎌倉で食べたあれだ!」と思いついた瞬間がありました。

お茶の緑、あんこのえんじ色、うす紫は紫芋のアイスクリーム、クリームは練乳。茶色は木のテーブルに黒はお盆としよう。

そうか、鎌倉の紫陽花かき氷のカーディガンを編んでいるんだ!と。

それから編むたびに、あの暑い夏と、暑すぎて甘すぎたこのデザートだけれど、懐かしい日本の夏を連想して、嫌いでなくなってきました。


さて、スティーク。

スティーキングをするために真ん中に7目の切りしろを作ってそこで糸を変えたりしながら模様を編んでいきます。胴体がすべて編みあがった後に、スティーク用の切りしろを残して、その両側にボタンのつくバンドとボタンホールのあるバンドを編みます。

シェットランドで作られるこの毛糸はフェアアイルに向いていて、糸が絡まりやすく、模様がきれいに出るのだそう。今までこの糸を使ったことのない私には、ものすごくごわごわした、ガシガシ編むイメージの糸だと感じました。太さも均一でなく、編んだ後はほどけにくいなという印象がありました。切りしろを切る前の処理の方法はいろいろあるのだそうだけれど、私は初心者ということ、あと、すべてをJamiesons & Smith の糸でなく、手持ちの糸もヨークの部分に入れてしまったというのもあり、切るラインの両端を念入りにミシンで縫っておいてほつれないようにすることに。

自分で切るところがわかるように、ピンクの糸で縫いました。

そして、切りしろの周りにボタンホールバンドと、ボタンのつくバンドを編み、これでスティーキングの準備は完了です。

主人がとってくれた写真。慎重に切り進めました。

スティーキングを最後の作業にしたかったので、袖を先に済ませ、糸の始末もしてから、主人とジュリも呼んで2人に見てもらいながら切りました。編んだものをじょきじょき切るのはやっぱりちょっと怖かったです。ほどけないものなのかな。。と。

切れました。


切った部分を後ろに折って、まつるのが仕上げです。
リボンやテープで覆ってしまって、切った部分を完全に見えないようにする方法もあるようで、冬に母のお友達から頂いたオリーブのリボン、ちょうど半分に切ったら身ごろの長さになったので、覆ってまつりました。

洗って、ボタンをつけて、完成!カーディガンは8月中旬にできたけれど、ボタンがなくて、いろいろ探してEtsyで見つけたお店から取り寄せたので(オンタリオから2週間もかかった!)、届いた今日ボタンをつけて完成しました。本当は気持ち大きめのボタンが欲しかったけれど、黒で貝で・・と探してもなくて、結局木の黒いボタンで。いつか手芸屋さんに実際に足を運べるようになったら貝のボタンを探したいです。

初めてのスティーキングを使ったカーディガン。



鎌倉の紫陽花かき氷色と言えど、すごく好きな色の組み合わせではなかったけれど、向き合った時間が多かったし、新しい挑戦だったので、嬉しい1枚になりました。この冬はコロナ自粛期間に没頭して編んだ服が活躍しそうです。