
好きな写真家です。 ロベール ドアノー氏。
パリやその周辺の町の人々のさりげない表情を撮り続けた写真家。
10年前にパリに旅行に行った時に、デパートの中のポストカード売り場で
4枚すごくいい感じのカードを見つけて買って帰りました。
その頃ポストカードを集めていて、ミュージアムなどに行く度に気に入ったのを
買ってたのでそのコレクションに。。。なんて思って買ったんだけど。。。
旅行から家に帰って、じっくり旅を思い出しながらポストカードを良く見てみると、
裏に書いてあった写真家の名前がフランス語で読めないけど一緒だったことに
気づいて、けっこうたくさんの量のカードの中から選んだのに、なんて偶然!って
嬉しくなって洋書屋さんへすぐに出かけて同じ名前の作品集を探しました。
さすが洋書なだけに学生の私には、ちょっと考えちゃうような値段で、
バイトのお給料日にご褒美で買うとかして写真集を手に入れました。
しかもなんて偶然!ドアノーの作品展が東京で近々行われることを広告で知って
見に行くこともできました。(その時にドアノー氏が少し前に亡くなった事を知った)
街角で恋人同士がキスをしている写真や、ピカソの手をパンでつくった写真で
有名な彼なので、そういう写真の方が、あぁあの写真家って思うかもしれないけど、
私は彼が写した子供たちの写真が好きで、集めた写真集も子供たちがテーマに
なっているものだけ。
ピンポンダッシュをしてあわてて逃げる子供たち、空き地の戦争ごっこ、
学校帰りのちびっこたち、授業中の退屈そうな顔、真剣に答えを考えてる顔、。。。
いろんな表情が詰まっていて、その裏には貧しさとか、寂しさとか、そういうのも
あるはずなんだけど、子供たちの無邪気なピュアな表情をうまく撮っていて、
そういうことができるこの写真家はすてきだなって思います。

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